表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/40

従兄

夫の従兄の話は本当に偶然の再会であったというものだった。

従兄は百貨店に勤めていてバイヤーをしている。

北海道展を行う為に北海道へ出張した。


「それで、乳製品のデザートでプリンを作っている店があってね。

 その店のプリンの材料の牛乳の生産者に会うといいって仰って、畜産農家に連れ

 て行って頂いたんだ。

 そこで、海斗に似てる男性が居た。

 何故だか、夫婦とだけ会わせて貰って……その男性は隠れるように……。

 隠れたように俺には見えたんだ。

 中に入って行って……それで、直ぐに叔父さんに電話したんだ。」

「会えたんですか?」

「うん、何とかね……。」

「海斗さん……で間違いは……なかったんですか?」

「間違いなかった。」

「良かった……。」

「えっ?」

「生きて……くれてた。」

「美月さん……。」

「ごめんなさい……美月ちゃん……うっ……ううう……。」

「謝らないで下さい。お義父さん、お義母さん……。

 生きていて……海斗さんが……生きていてくれたんです。

 ……良かった……。」

「美月ちゃん……あいつ……こんな想いをさせて……名無しで生きてやがった。」

「……海斗さん、もう帰って来てはくれないんですね。」

「……そのつもりのようだ…………けどね!

 けど、会いたがってた。美月ちゃんに、ひーくんに……。

 あいつ、会いたいって泣いてた。

 だから、会ってやって欲しいんだ。頼む。」

「会えても……元に戻れないんですね。」

「それは………話し合ってからだと思いたい。」


妻は⦅夫に会わないと本当に生きてくれていたのか、分からない。⦆と思った。

会えれば5年振りである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ