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朝
見上げたら秋晴れの真っ青な空が広がっている。
⦅今日は洗濯物が良く乾くわ。⦆と妻は思った。
リビングのお昼寝布団で寝ていた息子の泣き声がする。
産まれて三か月の可愛い我が子。
夫が抱き上げて頬擦りをしても泣き声は変わらなかった。
急いでリビングに戻った妻は、夫から息子を受け取り抱き締めてオムツを替えた。
「あぁ――っ、オムツだったのか!
流石、ママ!」
「もう、煽てるのが上手ね。
でも、それは事実よね。」
「次からはオムツを一番最初に疑うよ。」
「頼むわ~。
でも、大の時に『大だから変わってくれ~!』ってのは止してよね。」
「……あ……行ってきます。」
「もう……行ってらっしゃい。」
夫は玄関に向かって歩いて行った。
そして、振り向くと息子を抱いている妻を抱き締めた。
息子の頬に口づけをして、そして妻に口づけした。
そして、その日は始まった。




