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WORLD)SOUL(WORLD   作者: 六等星
消息盈虚編
17/21

幕間

「あ、イクサじゃーん。…どうしたのその怪我。」


寝転がっていた大火は起き上がって男の顔を見た。


「黒淵と戦った。その際に折られた刀が刺さっただけだ。」


「えー黒淵と戦ったの?しかも1人で?馬鹿じゃん。」


「例の2人のもとに行く予定だった。それを黒淵に阻まれただけだ。」


「その阻むものがウォールマリアくらいでかいんだけど?」


「…なんだそれは。」


「はあ?進撃も知らないの?30年経っても褪せない名作だってのに。…てかなんであの子たち見に行ったの?」


「目覚めたからだ。力を使い始めた。」


大火はニヤリと笑ってもう一度寝転んだ。


「それはいいことだね。彼らが強くなるほど、僕らにとっては好都合だ。」


「好都合、か。」


大火は立ち去ろうとしたイクサの前に炎を出した。外炎は静かにイクサの萎れた皮膚を熱する。しかし、イクサはそれに対して眉間に皺一つ寄せずに黙っていた。


「なんか不満?君だって僕らと目的は同じなんでしょ?」


イクサは大火の手を押し除けて口を開いた。


「崩壊を望んでいるという点では同じだ。最も、消去法的にだかな。私は無知の崩壊は望まない。その前に、崩壊する世界の真実を知りたい。それを阻むなら」


イクサは大火の首筋に軍刀を立てた。


「誰であろうと殺す。」


一触即発の空気になり、お互いに同じタイミングで炎と軍刀をしまった。イクサは大火を一瞥した後、黙って歩き去っていった。

奥の扉が開いて1人の少女が出てきた。


「なんの騒ぎ?って、あれイクサさんじゃん。なんかあったの?」


「黒淵と戦ったんだってさ。」


「えーマジ?」


「初見のイクサ相手にここまでやるなんてやっぱ化け物だね。君みたいなそんなほっそい体じゃワンパンだろうね。」


大火は少女を指差して笑った。


「なっ…!そんな…細く…ないし。」


「ほっそいよ!」


「うーっざ!死ね!もういい!アンタと話してるとめんどい!」


「そう怒るなって。どうせゲームに戻ったって負けてキレるだけだよ。」


「一発殴るぅ…。」


大火は笑い、少女が殴りかかろうとしたそのとき、彼らの脳に激しい痛みが走った。


「ぐっ…と。」

「…ッ!?!?」


大火は頭を抑え、少女は苦しそうな声を上げながら胸を押さえて倒れ込んだ。


「大丈夫?」


「…たい。」


「どうやら、  からお告げが来たみたいだね。えーっと…なるほど、これは割と美味しい作戦かもね。」


「はあ、やっと落ち着いてきた…。…え、あの新人を使うの?」


「新人って言っても、まあまあ使えると思うけど?」


「お試しも兼ねているのかな。まあなんであれ、今は  とその新人たちを信じよう。」

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