しあわせのパズルピース
お待たせ致しました。
短編小説です。
パズルというのは、どこか人生に似ている気がする。
1つ1つのピースがその人の生きてきた道の記録、
と言うと分かりやすいだろうか。
生まれたばかりは、簡単なパズルしか出来ない。
そこから少しずつ成長して、出来ることが増えていく。
その途中、壁にぶつかったり、努力したり、泣いたり、
笑ったりしながら人生を歩んでいくだろう?
その経験を活かして次々と新しいパズルに挑戦する。
なんて素敵なことなんだろうと貴方は思わないか?
最初は手助けしなければできなかったことも、
途中から自分で出来るようになっていくんだから。
でも、
たまには助けて貰って出来るパズルもあるけれど。
1つのパズルを完成させると、周りは賞賛するけれど、
完成に至るまでの経過は誰も興味がないだろう?
それは、悲しいことだろうなと思うよ。
「あれをしなさい」「これをしなければならない」
なんて世間は言うのに、
結果しか見てくれないのだから。
自分は何の為に頑張っているのか、
分からなくなってしまうよな。
パズルの完成度や数で評価されてしまうのは、
「どうなのだろう?」と思うんだ。
パズルを完成させることが偉い。
パズルを多く完成させないと認めてもらえない。
そんな世の中って、可笑しいと貴方は思わないか?
パズルを完成させたくても難しい人たち。
どうやったらパズルが完成できるかわからない人たち。
そもそもパズルが見つけられない人たち。
上手くピースを合わせられない人たち。
その人たちは一生懸命に頑張っているのに、
世の中はその人たちを排除しようとする。
可笑しいとは思わないか?
みんな、同じ人間なのに。
パズルを完成させることが、しあわせに繋がるのか?
しあわせは、パズルを完成させなくても得られる。
ピースを見つけられなくても、パズルはある。
その人たちなりの、しあわせがきっとある。
人それぞれ、しあわせのパズルピースを見つけていく。
その人たちが笑っているなら、しあわせなら、良い。
自分だけの
「しあわせのパズルピース」を見つけて欲しい。
読んでいただき、ありがとうございました。
拙い文章ですが、暇つぶしになれば幸いです。
ではまた、次の更新でお会いしましょう。