バースデイレター
最低だけど、大好きだった。
もうあの頃のキラキラしてた時間には戻れなくて、
何度も君を責めて、自分を責めた。
ごちゃごちゃして、まだ気持ちの整理がつかない。
つかなくていい。まだ、つけなくていい。
わたしはちゃんと、君のことが好きだった。
今でもあるきっかけで思い出して泣いてしまうくらい。
もう別れてから、もうすぐ一年になる。
部屋の整理をしていて、君からの手紙を見つけた。
そこには、わたしとの日々の電話が楽しいとか、助けられてるとか、笑顔が好きだとか、これからいろんなとこに行って、思い出作りたいとか、幸せな言葉で溢れていた。
わたしは、こんな幸せの中にいたんだ。
そりゃ、別れて辛くて当然だと思った。
だーーーーいすきという言葉で締めくくられた手紙を閉じて、自然と涙が溢れてきた。
幸せなあの時を思い出して、悲しくて泣いた。
好きだったのにな。
なんで、別れはあんなに突然だったんだろう。
なんで、あなたは別れを選んでしまったんだろう。
なにがあなたをそうさせたのか、わからないまま、理由をはっきり告げないまま、
別れたいと言われたのは、わたしの誕生日前日だった。