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ポン太郎物語  作者: 玉城まりも
8/22

8 ポン太郎と優しい姉

 とある日の休日。

「私これから色々用事があるから出かけるわね。夕方に帰るけど、みんな家の手伝いをお願いね」


 お母さんがバッグを片手にいった。

『はーい』


 ぼくたちは返事をした。

「遊びに出かけてもいいけど、きちんと手伝いを終えてから出かけること。役割分担いうわね。小梅は掃除機をかけて、お米を炊くこと。アヤメは洗濯物が乾いたら取り込んで畳んで、玄関を掃除すること。ポンちゃんはお風呂を洗うこと。あと誰でもいいからトイレも掃除しといてね。お昼ごはんは、カップ麺や冷凍食品やパンがあるから適当に食べてね」


 ぼくたちはいった。

『はーい』

 お母さんは出かけていった。


 ぼくの家での仕事はお風呂洗いだ。


 あともう少しテレビを見たらお風呂を洗うとしよう。

「ポン太郎ちゃん」


 小梅が話しかけてきた。

「何?」

「お昼ご飯に私がおむすび作ってあげるから、代わりに掃除機をかけといてくれないかな?」

「え!小梅ちゃんおむすび作ってくれるの!?やるやる!掃除機かける!」


 ぼくのテンションは一気に上がった。


 だってお昼ご飯がおむすびなんだもん。テンション上がっても仕方がない。


 ぼくは鼻歌を歌いながら、家中を掃除機をかけた。


 天気がとてもよかった。ポカポカとしていて、洗濯物を良く乾きそうだ。


 よし、気分がいいからついでにトイレを掃除しよう。


 ぼくはトイレを掃除するためにゴム手袋をした。


 一方で、小梅とアヤメはずっと録りためたドラマを鑑賞していた。


 お昼ご飯になり、小梅は約束通りおむすびを作ってくれた。


 おむすびの中身はツナマヨだ。


 ぼくは上機嫌でおむすびを食べた。


 午後になり、ぼくはお風呂を洗うことにした。前から思っていたんだけど、お風呂の鏡が汚れていた。


 いわゆる水垢と呼ばれるものなんだけど、ぼくは鏡の水垢がとても気になった。


 ぼくは小梅にスマホを借りて、水垢の掃除の仕方を調べた。


 ふむふむ、なるほど。ぼくにもできそうな掃除の仕方があった。


 やってみた。


 キレイになった。


 ぼくは大満足だ。

「ポン太郎」


 アヤメが話しかけてきた。

「おやつにおむすびを作ってあげるから、洗濯物を畳んで玄関を掃除してくれる」

「え!おやつにおむすび!?やるやる!ヤッター!」


 ぼくのテンションは一気に上がった。


 今日は何て幸せなんだ。


 お昼ご飯におむすびが食べられて、さらにおやつにもおむすびだなんて。


 ぼくはウキウキしながら玄関を掃除して、洗濯物を畳んだ。


 嬉しいな。ぼくはおやつのおむすびをモグモグと食べた。


 あぁ、ぼくには優しいお姉ちゃんがいて、とても幸せだな。



 そして、お母さんが帰ってきた。

「ただいまー」



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