表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポン太郎物語  作者: 玉城まりも
31/31

ポン太郎が知らない話 窃盗団

とある日の深夜。木の葉の森小学校校門前に、二台のワゴン車が止まった。


ワゴン車からそれぞれ四人の男、計八人の黒づくめの男達が降りたった。


手には自分達がこれから仕事をするための道具が握られており、そして周囲を確認する。

一人の男が言った。


「よし、周りに人はない。下調べで周囲に防犯カメラがないことは確認済み。小学校に防犯システムがないことも確認済み。手早く仕事を済ませるぞ」


すると、周りの男達は頷いた。


実はこの男達、窃盗団である。


人づてに木の葉の森小学校は古い学校であり、価値が高い壷や絵巻物や絹の織られた着物、あとは嘘か真か不明だが根は銀、枝は金、花はミスチル金属で出来ている盆栽があると噂がある。


実際に業者になりすまして、校内を見て回ったところ価値がある品物がただガラスケースに鍵で施錠してあるだけで、普通に廊下にあるもんだから、いつ盗られてもおかしくないぞ、と何度も思ったものである。その時に、小学校の防犯システムを確認した。この木の葉の森小学校の防犯システムはザルであると。何度も下調べをした上で、防犯システムは無いに等しい。


人づてに、木の葉の森小学校はヤバイから手を出すなと言われていたが、所詮噂でしかなかった。


男達は、運転手役二名を車に残し、堂々と二宮銀次郎像が二体立っている校門から木の葉の森小学校に侵入した。



その時、男達は気づかなかったが、二宮銀次郎像の目が朱く光った。


「いいかお前達!三分だ!計画通り三分で盗んで逃げるぞ!もっとたくさんなんて考えるんじゃないぞ!一階廊下にあるブルーダイヤモンドと絹の着物さえ手に入れれば良いんだ。他の物はおまけだ!」


リーダー格の男が言った。


男達は一階の廊下の窓を割って侵入し、懐中電灯の小さな明かりのみで周囲を照らし、お目当ての宝の元へ駆け寄った。


強盗団の動きはプロだった。一切無駄がない。


計画通りガラスケースを割り、中に保管されていたお宝を手に入れ逃げれば仕事は終わり。


そして、リーダー格の男が大粒のブルーダイヤモンドのガラスケースを割り、宝石に手を触れた瞬間。


廊下の蛍光灯が付いた。かと思えば、懐中電灯の明かりも含め光が消えた。男達の目は真っ暗で何も見えない。かと思えば、再び蛍光灯が付いた。



男達は二宮銀次郎像に囲まれていた。


『うわぁ―――――!!!!!!!!』


校内に侵入した六名の男達の内二名は腰を抜かし二宮銀次郎に捕らえられ、他の三名は逃げようとするもやはり二宮銀次郎に捕らえられ、残るリーダー格の男は格闘技経験者で二宮銀次郎に殴り掛かるが、柔道の背負い投げをされダウン。


運転手役の男二名は車で走っているにも関わらず二宮銀次郎に追い回され、恐怖から運転手役は警察署に駆け込み助けを求めたが、警察は二宮銀次郎の口にある映像画面を見て、彼ら二人が窃盗団の仲間だということを認識し、そのまま窃盗団全員を逮捕した。




この日の晩も実に平和であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ