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ポン太郎物語  作者: 玉城まりも
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21 ポン太郎と世界の破滅を願う

人生なんてクソだ。だから世界もクソだ。


世界がクソだからぼくは今、世界の破滅を願っている。


そしてどうしたら世界を破滅させることができるのかどうかを考えている。


一番簡単なのが、凄い爆弾を沢山用意して地球ごと破壊することだ。


いや違うな。地球という規模(スケール)では小さすぎる。


宇宙だ。世界とは宇宙のことである。


ぼくは宇宙の破壊を企んでいる。


ぼくの敵は宇宙である。


宇宙を破壊しよう。


宇宙を破壊は簡単ではない。


どうしたら宇宙を破壊できるだろう。


鬼瓦先生に聞いてみた。


「先生、宇宙を破壊するにはどうしたらいいですか?」


「は?ゲームの話しか?」


断じてゲームの話しをしているわけではない!!ぼくは本当に世界お破壊を企んでいるのだ!!


太に聞いてみた。


そしたら・・・・・・


「神様になるしかねーんじゃねーの?」


そうか、世界を破壊するには神様になるしかないか。


ぼくの将来の夢が決まった。


ぼくは神様になる!それしかない!


このクソで味気ない世界を壊すためぼくは神様になる!


さてさて。


神様になるためにはどうしたらいいのだろうか?まずはそこからだ。


ぼくは早速学校の図書館で神様について調べることにした。


結論は地球にはたくさんの神様がいることが分かった。


異世界からやって来た勇者・アスカちゃんにも聞いてみた。神様って何?って。


すると。


「私の世界の神様は、ホワイトローズという名前の女神さまで、神託を受けると凄いチカラを得られると同時に、魔王を倒すという責任~うんぬんかんぬん・・・・・・」


アスカちゃんの話しは長い。


だから、クラスの掲示板で『みんなの将来の夢コーナー』でぼくは「世界を破滅させる神様になる」と


書いた。


それに鬼瓦先生は、


「山野、何か困っていることがあるのか?また交換日記でもやるか?」


と聞いてきた。


ぼくは言った。


「どっちでもいい。最近、なにをしていても楽しくない」


とそっけなく言うと、鬼瓦先生はショックを受けた顔になった。


太が言った、


「ポン太郎!ドッチボールをやろうぜ!」


ぼくはあまり気が乗らなかったが、仕方がなくドッチボールに参加した。


「あのポン太郎の動きは何だ!」


「ポン太郎の動きが速過ぎて、むしろ止まって見えるぞ!」


「あんなに速く動けば奴の体力はすぐに尽きるはず。だからポン太郎にどんどんボールを投げつけろ!最後に勝つのは俺たちだ!」


ぼくが勝った。


あぁ、人生はなんて味気ないんだろう。ぼくはとても虚しさを感じた。


取りあえず、世界を破壊する神様になるためにぼくは勉強することにしよう。


「おい、ポン太郎。何で機嫌悪いんだよ。お前ちょっとおかしいぞ、神様になるとか変なことを言って」


太がやってきた。


「ぼくはどこもおかしくないよ。ただ本気で神様になりたいだけだよ」


「それがおかしいんだよ。タヌキの神様にでもなるのか?」


「ちょっと太」


ミミが話しに割り込んできた。


「ポン太郎なんか放っておこう」


そうだミミの言う通りだ。ぼくのこと何か放って置いてくれ。


「だってよ、ミミ・・・・・」


太が心配そうな顔をした。


それにミミが呆れた顔になった


「だってポン太郎が機嫌悪いのは、口に口内炎ができて、それで痛くておむすびがいつもより美味しく感じられないことに苛立っているだけだから」


ぼくたちの話しを遠くのほうで聞いていた鬼瓦先生がズコっとなった。


「・・・・・口内炎って何?」


太が聞くと、急に総合病院の息子であるハカセがにょきっと出てきた。


「口内炎とは口の中にできる白い炎症です。つまり、口の中に白いポッチができて物を食べたりすると、白いポッチに当たって痛いということです。口内炎ができる原因は、栄養不足やストレスや、口の中を傷つけたりした場合になってしまいます」


「おぉ~流石医者の息子~」


太が感心すると、ハカセは照れくさそうな顔になった。


ぼくは言った。


「だって、口内炎が痛いんだもん・・・・」


おとといの夕ご飯のことだ。ごはんを食べてるときに、思い切り口の中をガリっとやってしまった。ガリっとやってしまったところが口内炎になってしまい、痛い。


その時以来、口の中が痛くておむすびがいつもより美味しくなくて、口いっぱいに頬ばりたいのに、それもできなくて・・・・・・


太が言った。


「お前さ、口が痛くておむすびが美味しく感じないだけで世界を滅ぼすとかどんだけだよ」


「ぼくにとっておむすびは人生そのものなんだ」


「だから大げさだって」


「大げさではない!ぼくはおむすびに命を掛けているんだ!口が痛くて、おむすびが思うように食べられないぼくの気持ちがみんなには分かるかい!おむすびが思うように食べられない世界なんて、魔法がない魔女っ子アニメと同じことなんだ!だから世界を破壊するんだ!ぼくはおむすびを好きなだけ食べたいだけなんだ!だから、ぼくは神様になるんだ!世界を、破壊するために!」


それに、太は。


「おむすび一つでスゲーな」


口内炎は基本的に数日で治りますよ、とハカセがボソっと言った。




数日後。


ぼくは太陽の日の光を浴びながら、


「あぁ、世界はなんて素晴らしいんだ!地球よ、宇宙よ、世界よ、存在してくれてありがとう。人生は素晴らしい!神様ありがとう!」


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