表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/7

柔軟になるにはどうしたらいいの?

思った以上に反響がありましたので、連載再開いたします。

読んで頂いた方々、これからもよろしくお願いします。

なろう主人公のようなこんにゃくメンタルになるために、物事に対して柔軟性のある受け止めができる方法について、書いていきます。


前回まで、皆様に分かりやすいかと思って荒らしを例に説明してきました。

「自分を知る」「他人(敵)を知る」という大まかな基礎部分は完了しましたので、ある程度の応用もできるかと思います。


今回はもっと自分を強化するために、こんにゃく特有の「柔軟性」に着目していきます。


柔軟性を身に着けると言っても体みたいにストレッチできるわけでなし、どうしたらいいのかすぐには思いつかないですよね。


まずは、目標となる人物をイメージをしてみましょう。

優しい、包容力がある、すぐ怒らない、気配りできる等、理想的な人は身近にいませんか?

人数は何人いても大丈夫です。

~に関してはこの人と、分けて考えるのも有り。


リアルの人物でなくても、二次元キャラやなろう小説の主人公や悪役令嬢でもかまいません。

流石に言動そのものを真似ると中二病の痛い人になってしまうのでお勧めできないですが、思考や行動をイメージする感じで。


子どもの言語獲得や生活習慣を身に着ける過程を見ていけば分かる通り、全ての学びは模倣から始まると言っても過言ではありません。


モデルケース(模範例)があるなしで、やりやすさは変わってきます。

百聞は一見に如かずと言われているように、言葉で「~してみて」と言われてピンと来なくても、実際にやっている所を見ればすんなり入ってくるものです。


例えば「こういう事があった時、○○さんならどう対応するんだろう?」と考えるだけでも、冷静になれるし具体的にどうしたら良いのかが見えてきたりします。


注意点としては、あくまで目標であって完璧に追い求める必要はないという事。

常に意識して真似るのではなく、何かに引っ掛かった時だけ思い出して参考にするようにして下さい。


「模倣」と「その人になりきろうとする」のは全く別物です。

自分の個性を潰して他の誰かになろうとしても、できません。

感情と一緒で、本来の自分がしたい事を「○○さんっぽくないから止めよう」と抑えすぎると、どんどん辛くなります。


小説とかで「あなたはあなたで、○○じゃないのよ!」と言われて泣き崩れるシーンって割とよくある見せ場の一つですよね。

それに感動するのは、我慢する苦しさへの共感・自分を理解してくれる人が居る嬉しさ・もう頑張らなくていいという開放感が味わえるからだと思います。


どんな事でも無理しすぎない。自分を虐めない。

3部の感情の分析の時にも書きましたが、これがこんにゃくメンタルの一番重要かつ基礎的な考えになります。


模倣の他に参考になるのは「反面教師」です。


あんな風にはなりたくないなぁという悪い例ですね。

こういう反応するのは格好つかない、雑魚キャラみたい、というのは意外と良いストッパーになってくれます。


特に怒りの感情に呑まれそうになった時に発動できると、直情的に相手にぶつけてしまうのを抑えられます。

なろうの主人公も、「ここで怒るのは大人げないな」みたいな思考をしてる時がありますよね。


怒りってカーっと頭に血が上りますから、冷静に分析しなきゃ~なんてやっていられません。

瞬間的に抑制できる手段としては、結構有効だと思います。


何度も口酸っぱく「我慢するな」と言ってるのに「怒りは抑えろ」っておかしくない?と思った方。

ナイス突っ込みです。


湧いてきた怒りをそのまま相手に表出すると、どうやってもその場の雰囲気が悪くなってしまいます。

更に相手も言い返して来てお互いにヒートアップしたら、喧嘩に発展します。

喧嘩にならなくても、程度の違いはあれど「相手を傷つける行為」なのは間違いないです。


時には河原で殴り合った末に芽生える友情(古い)のような、感情のぶつけ合いは必要かもしれません。

でもそれはたま~にするから許されるのであって、何度も喧嘩ばかりしていると、する方もされる方も巻き込まれる周りも全員がうんざりしてきます。

喜怒哀楽の中で「最も他人に迷惑をかける」感情なので、コントロールする必要性が出てくるのです。


だからといって、ずっと我慢していろと言っているわけではないです。

怒ってはいけないと自分を否定するなんてのは、もっての外。

直情的に出さず、後でじっくり発散できるよう先延ばしさせる技術を身に着けましょう。


3部での感情の分析では、怒りは攻撃された自分を守るために反撃しようとするごく自然な反応、と書きました。

何かに襲われた時、体をすぐさま臨戦態勢にして反撃するなり逃げたりしないと、怪我をしたり死んでしまったりします。

熱いものに触った時に咄嗟に手を引っ込める、反射的な行動に近いです。


日本は今の所は平和な国ですから、誰か・何かに襲われる機会は大分減りました。

運が悪ければ強盗とか通り魔とか事故とかに遭遇してしまいますが、日常的に起こる程ではありません。

スポーツ選手や格闘家等の戦うのが仕事という方でない限りは、肉体的なストレスを受ける事はあまりないでしょう。(虐待やDVは別の意味で特殊)


人体は不思議なもので、驚くほど繊細かと思えばやたら大雑把な働きをするなど、振り幅が大きいです。

ストレスに関して言えば、肉体的なものと精神的なものを一緒くたにした大雑把な判断がされています。

だから、精神的なストレスを受けても体が勝手に臨戦態勢に入ってしまって、冷静さを失ってしまうのです。


しかし、それは「脳みそが勘違い」しているだけであって、実際に命の危険にさらされているわけではない。

この事を自覚しているだけでも、違ってきます。


何も知らない状態だと、急激に湧いてきた怒りに翻弄されてしまいますが、知っていれば対処できます。

身構えていない状態でいきなり不意打ちされるのと、警戒した状態で襲ってくるのを待ち構えるのでは、大きな差があるのと同じです。


だから「人間の体は精神的なストレスでも、脅威と見なして怒っちゃう。気を付けよう」と思いながら、事に当たるようにすると、冷静な状態に戻りやすくなります。


柔軟性の話をしていたのに、すっかり怒りの話になってしまいました。

「穏やかに物事を収める」のはこんにゃくメンタルになるために必要な事ですから、このままお付き合い下さい。


2000字超えてきましたので、次回は引き続き怒りのコントロールについて書いていきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ