こんにゃくメンタルになるには?
なろう作品の主人公のような、こんにゃくメンタルになるための方法について書いていきます。
チート系の場合は、強い能力が下支えしていると言っても良いでしょう。悪役令嬢系は美貌と財力と場合によっては前世の知識と経験です。
一見使えない能力ではなく本当の無能力、顔も平凡、ごく普通の人だと読者の日常と大した変わりがなく話が盛り上がらないですし、世界設定によっては下手したらすぐ死んでしまいます。
偉そうにしたり自慢っぽくなると反感を持たれてしまうので、主人公たちは皆「私は普通でそんなすごい人間じゃないよ!」と言いますが、能力なり思考力なり強いアイテムを所持していたり人や動物(魔物、聖霊含む)を惹きつけるなどの特別な何かを持っていないと面白くならないです。
優れた人物に感情移入したいという読者の願望もありますし、全てにおいて平均以下と言う事はあり得ないでしょう。
好んで知能が足りない残念キャラやただ虐げられるだけの弱者になりたいという人は、そういないはずです。
誰もができるような簡単な事ができなくて何も考えられない主人公だと、尊敬できないうえに読んでてイラっとしそうですし、ニート生活を綴るだけとか復讐系の冒頭のような惨めな状態が続くだけの話には楽しさを見出せません。
とりあえず、身も蓋もない言い方をすると物語を盛り上げるための主人公補正がすごいわけです。
だから私含めたごく一般の人は特殊能力が無いので、なろうの主人公をただ真似しようとしても無理です。
じゃあ一体どうしたら良いか……
ズバリ「頭」を使いましょう!(マル○君風)
落ち込む、嫌になる、嫉妬する、悲しくなる…まぁいろいろ豆腐になっちゃうような状態の言葉を思いつきますが、これは全部感情です。
感情は極端にシンプルに分けるなら「快」か「不快」に二分できます。
不快な環境や状況に居続けると死ぬ可能性がありますので、生命を維持するための大切な本能です。
食べる、排せつ、眠るという必要最低限の機能に近い部分と思われます。
で、本能のままに行動する動物が人間に勝るかと言えば、否ですよね。
パワーやスピードに関して人よりも優れている動物は沢山存在しますし、生身で戦ったら生き残れない動物は何かと聞かれたら、誰でも簡単に答えられます。
道具が無ければ毒を持つ小さなヘビやサソリにも負けてしまいます。
だから、人間の最大の力は「思考できる事」です。
ネガティブな感情に浸るのは、いわば動物的な行動。
それは停滞するのと同じと言って差し支えないでしょう。
その状態から脱するためには、頭を使って考える必要があります。
考えるのが苦手と言う方は一定数いるのですが、なろうの皆様には既に適正があります。
文章を読んで良くも悪くも感情が動く、小説を書く、これができている時点で想像力や考える事に対する下地ができていますから。
考えるのが大切なのは分かって頂けたとして、何を考えたら良いのか。
まずは、自分の状態を把握する事です。
「敵を知り己を知れば百戦殆からず」という孫子の有名な言葉があるように、敵だけではなく自分を知るのは、こんにゃくメンタルになるための第一歩となります。
自分が持つ感情を自覚し、一つ一つ分析する。
簡単なようで結構難しかったりします。
なんせ幾つかの感情が入り乱れている事が多いですから、それを整理整頓するのには労力が必要です。
部屋掃除と一緒で、慣れない内はそれなりにエネルギーを使います。
ここらで具体例をあげてみます。
例えば作者様、自分の書いた小説に「お前の話はつまらない。文章下手くそ。もうやめろ」という感想やメッセージがあったとします。
読者様は似たような状況、自分の作文・レポート・仕事をいきなり頭ごなしに否定された状況を想像してみましょう。
どんな感情が出てくるか、ちょっと自分でも考えてみて下さい。
レッツ、シンキングタイム!
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答え合わせというか、私の考えを書いていきます。
一回目の投稿でも書いたように物事の感じ方や思考は人それぞれ違うため、自分はそうじゃないけど?という部分が出てきても全く問題ありません。
同じでないとダメって事はないので、あくまで参考程度に見て下さい。
たくさんあるので箇条書きします。
・「え?いきなり何なん?」と驚く。
・言ってきた相手に「嫌な奴、最低」とムカついたり怒る。
・他人を不快にしてしまい「自分はダメ人間なのか」と自己嫌悪。
・「酷い言い方で否定された」と悲しくなる。
・「どこら辺を見てダメだと思ったのだろう」と疑問に思う。
・「なんで私がキツイ事を言われなきゃならないんだ」と理不尽に感じる。
・「良い部分もあるはず」「応援してくれている人もいる」と希望を持つ。
ざっとこんなもんでしょうか。
たった一つの出来事なのに、こんな多くの感情が出てくるわけです。
これを何も考えずにほっといたままにすると、すごく疲れます。
雑多な物(しかも不快なのが多い)がいっぱい詰まった部屋の中を、ひたすらぐるぐる歩き回る状況を想像してみて下さい。
ループしたり増強し合ったり、果ては過去にあった嫌な記憶まで引っ張り出されてドツボに嵌ります。
その結果「落ち込んで全てが嫌になる」とか「何もやる気にならない」状態を引き起こします。
これが続けば鬱状態となり、酷い場合は治療が必要になってきます。
ショックからの立ち直りの早い人は意識・無意識に関わらず、この感情の整理が上手にできるんだと思います。
よく「寝ればリセットできる」なんて言われるのも、眠っている間に脳が勝手に処理してくれているからかもしれません。
2000字超えたので、次回は自覚した感情の分析の仕方について書いていきます。