こんにゃくメンタルって何?
このページはただの前振りと用語解説です。読み飛ばしても大丈夫です。
方法論を手っ取り早く知りたい方は、次のページに飛んで下さい。
来て頂いた約半数の方が1ページ目でブラバしているため、足しました。
あらすじに書くと長くなりすぎたので前書きという形で失礼します。
初めまして。多くのなろう作品を愛読していて、作者様やそれを支える読者の皆様に何かお返ししたいなと考えて書き始めました。
医療系に勤めてそれなりに医学的な勉強と人生経験を積んできたので、こう、なんとな~く前向きになれるような事を好きなように綴ろうかなと。
心についての持論ですから、賛否両論あるのが大前提です。
「真実はいつも一つ!」という名探偵のキメ台詞は有名ですが、あれはトリックについてのみ言える事でしょう。
物の感じ方や考えに関しては個人によって真実が違ってくる事も多々ありますから、私は「真実は人それぞれ違う!」と指さしながらドヤ顔で主張したいです。
決してコ○ン君に喧嘩を売っているわけではないですよ。
黒の組織の正体が気になりすぎて、夜しか眠れないくらい好きです!
心理学のいろんな知識や理論はほぼ我流で解釈をしており、違うだろと思われるかもしれません。
その時は感想欄やメッセージにてご指摘下さい。
□~□~□~□~□~
さて、タイトルの「こんにゃくメンタル」は知らない人が殆どだと思います。
一昔前に豆腐メンタルの対義語として同時に作られたようですが、豆腐メンタルに比べると使用率は格段に低くほぼ死語と言っても良いでしょう。
対義語として有名なのは鋼のメンタルで、そちらの方はよく使われます。
こんにゃくメンタルは言葉の意味も曖昧で、柔軟にしなやかに生きましょう系の事がぼんやりと書いてある程度です。
辞典よりも新しいネット用語が載っているコトバンクには完全スルーされています。
豆腐や鋼はきっちり登録されているのというのに……知名度が低すぎる!
なので、とりあえず私的な定義を決めておきます。
言葉のイメージは人によって違う事が多く、これが定まってないとすれ違っちゃいますから。
こんにゃくメンタルとは「豆腐のように簡単には崩れず、鋼のように跳ね返すでもなく、ショックを柔らかく受け止め吸収できるメンタルの事」とします。
こんにゃく、本当に良いですよ。
ローカロリーで食物繊維豊富、便秘解消やダイエットの強い味方。
かの有名な斬鉄剣が唯一切れないという、すごい物体なんです!
とはいえ、独特の食感や臭みが嫌いって人も居ますよね。
でも、こんにゃくは嫌いになっても、こんにゃくメンタルは嫌いにならないでください!(古い
そんな感じで適当に書いていくつもりです。
□~□~□~□~□~
↑これがこんにゃくに見えるようになったら、あなたは立派なこんにゃくメンタル!?
いきなりですが、なろう作品でよくあるチート系主人公や悪役令嬢って基本的にこんにゃくメンタルだと思います。
コテコテの復讐系は真っ反対の豆腐からの鋼メンタルへの変貌や、悪者を徹底的に叩きのめしてスッキリするのための物語なので除外します。
こんにゃくだとぬるくなってしまって、過激な復讐を期待している読者が不満を持ってしまいますから。
軽いざまぁ程度であれば、こんにゃく派が主流でしょうけど。
なろうの主人公はとにかくめげません。
多少凹む事があっても、すぐ復活して行動を開始します。
強力な力があっても呑まれずに使いこなし、一見使えない能力でも諦めずに工夫したり鍛えたりして最強にでき、人間関係や各種イベントでは事を荒立たせずに上手くやろうと奔走します。
どんなに嫌な事があっても、いきなり暴言暴力で攻撃するような事は無いです。
するとしても相手が人類の脅威(魔王やモンスター)だったり、先に手を出されたから反撃するという流れが殆ど。
大したことない理由で意図的に他人を傷つけると、我儘な悪者と思われて読者から嫌われますので当然ですが。
もし主人公のメンタルが豆腐だったら、グダグダして話が進まないうえに爽快感がないのが致命的です。
更に主人公に感情移入すると読者も鬱っぽくなっちゃうので、よっぽどうまく書かないと人気は出ません。
そもそも、心が壊れたりぽっきり折れると物語が終わってしまいます。
ホラーで追い詰められる恐怖を表現したり、コメディで面白おかしくしたりとかならありですが、王道のファンタジーでは厳しいでしょう。
鋼だったら、直情的で他人の話を聞かずに突き進んで周囲に迷惑をかける感じになります。
有名な少年漫画の主人公は鋼が多め(ドラゴン○ール、ワン○ース等)ですけど、それは絵で表現するものだからです。
漫画は吹き出しばっかりで絵が小さいだけでも読む気がおきなくなりますし、行動する前にいちいち説明していてはテンポが悪くなってしまいます。
なので主人公が派手に動いて読者の興味を引き、サブキャラが補足解説する事が多いです。
※青年誌では派手さよりも頭脳戦が増えますので、こんにゃくが優勢になります。
それに対し、なろうでは基本的に言葉のみでの表現になります。
主人公が極端で強情な思考や行動ばかりしていると、共感できないし応援する気にもなりません。
他人の意見を取り入れたり変化する事が無いわけですから、すぐにパターン化して飽きられます。
そういう主人公は意外性のある行動が売りなのに、主人公目線だとただのネタバレになって結果が読めてしまう。
常に周囲を振り回しながら一人で突っ走ってるだけだと、物語に深みが出ないのが問題です。
二人称や三人称で上手に書き上げられる方もいますので絶対無理というわけではありませんが、かなりの技術を必要とします。つまり書くとなるとハードルが高くなります。
実際、なろうでアニメ化するぐらいの人気作品(○ゼロや転○ラ等)は殆ど一人称です。
ちなみに、鋼メンタルを主人に持つ従者や仲間の視点による話は珍しくないですし普通に面白いです。
なんせ本人はトラブルメーカーが起こす様々な事件を穏便に収めるために頑張る、こんにゃくメンタルですから。
とにかく、こんにゃくのように柔軟で思慮深い主人公は多数存在しますし、人気もあるのは間違いないでしょう。
長くなってまいりましたので、次はどうやったらこんにゃくメンタルになれるかについて書いていきます。