八十五話・三姉妹のコンボ攻撃
「イテテテ...サイカの奴、せっかく至福の感触にうち震えてたって言うのに...」
...って、この顔に当たる感触...これは新たなる至福の感触っ!
おおっ!?こ、この感触...サイカにも負けない良い至福...!?
俺はこの至福を頬にタップリ感じようと、顔を左右に何度か動かす。
「キャンッ!ら、ライ様!いきなり顔を動かされるとくすぐったいですわ!」
「へ...?この感触の持ち主は...リオ様ですか?」
「は、はい!私です!で、では失礼して...えいっ!」
「はわわっ!?」
さっきより顔中に柔らかい感触が伝わってくるっ!?
そ、それにこの撫でかた...包容されているって感じで...はにゃ、幸せです♪
「ほうほう、あの主様の幸せそうな顔...中々やるッスね、リオ様!」
「にゃ!ズルい、ズルい!オレもライにぃにを撫でたい、撫でたい!」
そう言うと、ネイがバッとリオから奪い取って、自分の胸にギュッと
抱き寄せる。
「ちょ、ネイ!あなたは先程、もうやったでしょう!」
「撫で撫ではやってないもん!サイカねぇねやリオねぇねの撫でている姿を
見たらさ、オレも撫で撫でしたくなっちゃんだよ!ねぇ、いいでしょう!」
「もう...しょうがないわね...」
「ヤッタ!流石はオレの自慢のリオねぇねだよ♪」
やれやれと言いながらも、可愛い妹の頼みを懐の大きさで了解するリオに、
ネイがお日様の様な笑顔を浮かべて、感謝の言葉を口にする。
「んじゃ...早速!ほれほれ~♪どうかな、ライにぃに?オレの撫で撫で
ギュッのコンボは?」
ネイが力強く抱きしめ、頭をわしゃわしゃと撫で回す。
おお...この力強い包容力...そして、この頬に伝わる意外に大きい
オッパイの感触...。
イヤ~ネイ様ってさっきも感じたけど、もっとこう筋肉でガッチリ硬い
オッパイを想像していたんだけど...
予想を遥かに上回るふっくらな感触だよなぁ~本当にいいモノをお持ちで...
はう~幸せです~♪
「嗚呼、あなた達だけズルいですよ!リオ、ネイ!次はわたくし、わたくしの
番ですっ!」
ライがフニャッっている中、リオやネイに対し、ガーネットが膨れっ面で
可愛く抗議する。
「ふにゃ.........って、のうわぁあっ!?」
「あぁ~ガーネットねぇね!まだオレのターンなのにぃ~!!」
ライをネイの懐から素早く奪い去ると、自分の胸へギュッと押しつけ、
慣れない手つきで、頭をゆっくり丁寧に撫でてくる。
はにゃ!?なに、この顔の全てへ当たってくる至福の感触はっ!?
ガーネット様のオッパイ...やっぱりデカくて、やわやわな感触ですにゃ...
これにつけ加え、雑っぽい撫で撫でなのに、この頭に優しく伝わってくる、
ガーネット様の手のひらの暖かさ......
ハア~これはいい至福の感触ですわ~幸せですわ~♪
ライはそれぞれのオッパイと撫で撫での感触を......至福で最高な気分を、
十二分に堪能するのだった。
「もう、ガーネットお姉様!いつまでもライ様を占拠しない!次は私の番ですよ!
ささ、こちらへカモ~ンですわっ!!」
二人の包容を見ていたら、リオもまたもう一度、ギュっとして撫で撫でを
したくなってしまい、フンスッと鼻息荒く手招きをしてライを寄越しないと
ガーネットへ言ってくる。
「ええ...後もうちょっとだけ、待ってくれてもいいじゃないか!」
「そうだ、そうだ!大体、リオねぇねはオレ達より早くライにぃにとイチャ
イチャしてたんだから、オレ達が少し多くギュっと撫で撫でをしても、
多目に見てくれなきゃ!」
リオの抗議の言葉を聞いて、ガーネットとネイが抗議の言葉を投げ返す。
「うう...そ、そんなにイチャイチャはしてません...。何せライ様ったら、
ちっともお城へ遊びに来てくれないんですもの...」
リオが見てわかるくらい、シュンとした表情で頭を垂れて落ち込んでしまう。
「あ...ご、ごめん、リオねぇね...。何か地雷を踏ませちゃったね...」
「すまんリオ...わたくしもはしゃぎ過ぎて...気を回せなかった...」
「俺もごめんなさい...。落ち込む程、待っててくれたですね...」
落ち込んだ表情になっているリオに対し、ネイとガーネット、そしてライの
それぞれがペコペコと頭を下げてリオに謝った。
「い、いいですよライ様、そんなに謝らなくても!だって今、こうやって
ライ様に会えているんですもの...」
リオがそう言うと、キラキラと瞳を輝かせてニコリと笑顔を浮かべている。
や、やめてぇぇ―――っ!?
そのお日様の様な爽やかな微笑み...こっちの心が、その眩しさに耐えきれない
ですからぁっ!!
「ああ、コホン、ゴホン!ちょっと...我が娘達&ライ殿...さ、流石に親の前で
そう、イチャイチャされるとこっ恥ずかしさ全開なんじゃが......」
ダーロット王が何度か咳払いをすると、ライとその娘達に困惑した顔で
ニガ笑いを向けてくる。
「す、すいません!お父様、つい熱くなり過ぎてしまいましたわ...」
「そう言えば、お父様がいたのをスッカリ忘れていたぜ...はは、ごめん!」
「右に同じですわ...すいません、お父上!」
リオ、ネイ、ガーネットのそれぞれがニガ笑いを浮かべて、ダーロット王へ
謝罪の言葉を投げ掛ける。
「まあ...よい。それだけライ殿に対し、好意を持っているという証拠じゃしな!」
うんうんとダーロット王が首を小さく何度も振って、今の状況に満足な表情を
浮かべている。