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EP.64 ドMでOKAMAとかいう最悪のステータス

「あなたぁー、ねぇ見えてるんでしょ?見てよ…。

 ハァハァ…、待って、考えたらちょっと、興奮してきたぁー」


…私は今、とんでもないことに足を突っ込んでるようだ。

ドM、関わっちゃダメ。


それでは、この状況の説明からしていこう!

最後の転移者探し、そう思ってきてみたら、凍てつく世界のど真ん中、真っ裸の人間が倒れてたのだ。

その姿はひどく、眼も開けられない。

何故か。

それもそのはず、そいつの容姿がバケモンだから。

髪はクルクルのツインテール。

可愛らしいネイルを付けた長い爪。

細い体。

そう、どこからどう見ても女の子なのだ!


あれ、普通じゃん。

てかその子絶対かわいいじゃん。

って、なるやん?

そう、ここまでは、ね?


なんという事でしょう…。

華奢で綺麗なお姉さんかと思いきや、顔は完全な中年おじさん。

顔のほりは深く、唇はざらざら、肌は浅黒く、目は虚ろ。

極めつけは剃られていない髭!

そう!

これはまさしく、OKAMAの亡霊!

きっと死に際が無念でここにいるんだろう!

そうに違いない。

かわいそうな幽霊。

ああ、思い出しただけで泣けてくる。


私が今、楽にしたゲルーーー!


「ぎゃぁぁぁ、私は生きてるのよぉぉん!

 おっほぉぉぉ、ぎもぢぃぃぃ!サイコー!」


さよなら、OKAMA。

君のことは思い出さない(きもいから)。

もう、忘れるよ(今すぐに)。


…あれ?成仏しない。

そ…そんな!

聖魔法の特殊魔法だぞ?

だが成仏しない…。

まさか、こいつ人間!?


「さっきから言ってんでしょうがーーー!

 ぐひょおおお!もっと、もっとちょうだーいぃぃ!」


OKAMAが切れたーー!

煩い煩い煩い!

こんなMの叫び聞いてたら死んでしまう!

えーい、向こうに送ってしまえ!

転移、私のマイホーム!



そんな、最悪の会い方をした彼女(彼?)。

実は、とんでもないスキルをたくさん隠し持っている、変態だったのだ!


そうどう足掻いても、変態なのだ!

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