EP.52 物力行使最強モンスター軍団
なんでこんなに沢山のモンスターが此処に!?
どう考えてもあのボスの仕業だよな…。
まあ今はそんなことは後回しだ。
それよりもまずはこの状況を打開しなければ。
集まっているのは様々なモンスター。
鑑定してどんな種類がいるか確認しないと。
というわけで久々の鑑定だ!
≪種族 吸血鬼 LV.56
ステータス HP 2000
MP 500
物理攻撃力 1000
物理防御力 3000
魔法攻撃力 3000
魔法抵抗力 3000
スキル 「吸血術」 LV.MAX 「体術」 LV.4 「影魔法」 LV.4 「魅了魔法」 LV.MAX
称号 「統治されし者」 効果:主に対しての絶対的忠誠心が芽生える。 ≫
…これ、吸血族の最弱ですよ?
これの他に200体くらい吸血鬼。
しかも中には進化個体もいるし。
普通の人間では勝てないな。
しかもこれの他にもスケルトンや悪魔種、チュパカブラみたいなのもいる。
あれー?モンスターの種類4種類しかなかったはずなんだけどなー?
なんで悪魔種とかチュパカブラ(今後から牙鬼種とでも呼ぼう)がいるの?
…ま、いっか。
じゃねぇよ!
どうするんだよこの数は!
合計モンスターの総数、500体以上。
…このダンジョン総出で迎え撃ってきてんじゃん。
どんだけ私敵視してるんじゃい!
そしてこいつらよりもはるかに厄介な存在がボス、ヴァンパイアだ。
まず初めにこちらに語り掛けてきたことから向こうは“知能”がある。
知能があるモンスターは龍種や悪魔種の高位モンスターだけ。
そしてこのダンジョンのボスが知能を持っているということは強さは竜種にも匹敵する。
ちなみに私はあったことないけど、龍種は神話級のモンスターで、一国が総戦力でぶつかっても倒すことが難しく、知能も持ち合わせているので軍隊指揮能力も可能というチートっぷり。
過去には3国が全滅してやっと1体の龍とその配下を倒せたらしい。
そのことからも知能持ちモンスターの強力さがわかるだろう。
そしてそれが今目の前にいる。
今倒さなければこいつらは普通は出れるはずのないこのダンジョンを出て町に向かうだろう。
そうなれば1国が滅びるどころの話ではない。
しかも知能持ちの配下は時間がたてばたつほどに力をつけていく。
だから今ここで止めるしか方法はない!
この勝負、受けて立つ!
「サァ、ハジメヨウゾ。ニンゲンヨ!」




