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EP.46 男の昔語り Part.3

本日2話目!

これからも頑張ります!

そんなこんなであの奇跡にも近い発見から3年近くがたった。

ジルとシャルは冒険者で、二人で冒険しているときに見つけたらしい。

二人は親として俺を育ててくれた。

シャルはかなり昔に、魔物と戦うときにお腹をけがしてしまい、子供が埋める状態じゃなかったらしい。

そこで、俺が出てきたわけだ。

二人は俺を育てるために結婚し、育て始めた。

冒険者ということで蓄えはかなりあり、不自由なく生活することができた。

そんな俺は、二人の存在によりこの世界が地球とは違う所にあると分かった。

二人はシステムと言いう不思議なもので、スキルを使い、生活をしていた。

料理は、スキルがあれば物凄い時間を短縮出来る。

これによりたくさんの料理が食べられる。

とそんな感じで俺はスキルに囲まれて育った。

そして、もう前の世界には戻れないと悟った。

なら、最後散る時まで自分が悔いの無いように生きようと決め、いろいろなことをしてきた。

料理をしてみたり、走ってみたり。

鍛えたりとか、何かを続けたりするとぐんぐんステータスが上がっていく。

それがゲームのようでとても楽しかった。

毎日毎日楽しく過ごした。

そしてある日、ステータスを見ながら過ごしていくと、不思議なことに気が付いた。

名前の横に、「転移者」の文字があったのだ。

俺はこの世界で生まれ変わった。

だから転移ではなく転生のほうがあってるのでは?

と思ったが、その理由はすぐに判明した。

ある日何気なく自分の姿を鏡で見たことがあるのだ。

するとその姿は昔の俺に似ていた。

いや、同じだった。

これは今だから言えることだが、たぶん女神様の不手際で小さい頃に戻ってしまったんだろうしまったんだろう。

だが俺は俺なわけで、何ら変わることは無い。

そんなわけで俺は転移者として生きることを決意したんだ。

だが当然転移者であることは伏せた。

そんなことを言っても信じるもの好きがいるわけでもなければ、親を心配させることになる。

たとえどんな状態であろうと、命の恩人をかまらせたくはなかった。

そんなこんなで俺はすくすく成長し、10歳になった。

俺は特にやることもなかったので、趣味の範囲でジルに稽古をつけてもらっていた。

もしこれから先、転移以上のことがあっても強くあれるように。

その反面、親の手伝いも欠かさなかった。

シャルやジル、それに周りの友達と一緒に過ごしていった。

毎日のように楽しい日が続いた。


そして、俺が15歳になる頃の事、俺を感動させる一つの出来事があった。

この世界では15歳で成人だ。

これからは人に頼らずに生きていかなければならない。

そこで、ジルやシャルに相談してみた。

俺は、これからどうしたらいいのか、と

するとジルは「自分の好きなように生きな。」と笑っていってくれた。

シャルは「自分の道は自分で切り開くものよ。私たちはずっとあなたの両親よ。」と言ってくれた。

涙が流れた。

俺の事をこんなにも思ってくれるのかと思った。

人間はこんなにも優しい存在だと初めて知った。

最初は何で転移してきたんだろうと考えたこともあった。

今は転移してきて本当に良かったと思ってる。

こんなにも人の温かさに気づいたのだから。

その時から俺はジルのように強く、シャルのように優しい男になろうと決めた。


そして俺は、親と同じように冒険者になった。

この世界に飛ばされた理由や自分の生き方を探すために。

そこから俺の旅が始まった。


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