EP.25 作戦会議
「彗さーん。いますかー?」
「はーい。」
今私は彗さんのいる宿に来ている。
女神様はもうみんなに言っているって言ってたけど、本当なんだろうか?
彗さんが知らなかったらあの女神はうそつきになります!
真実はどっちだー!
まあ今更考えても意味ない気がする。
と、そんなわけで、一番知っている彗さんに手伝ってもらいながら、転移者を集めていくつもりだ。
こんな世界を私が一人で探せるわけないだろ!
いくら転移があるって言ってもできないこともある。
集めてもどこに集合するかなんて決まってないし、まず決められないし。
改めて私なんもできないことを自覚。
クッソー!
でもうじうじしてても何も始まらない!
私は自分にできることを精一杯するだけさっ!
「美花さんも、お話受けてますよね?」
おう。びっくりした。
いるならいるって言ってよ。
で、それは女神さまからってことだよね?
まあ、それ以外ないんだけど。
「はい。」
「よかった。ならまずは作戦会議と行きましょうか。」
ということだ。
作戦会議だって。
かっこいいねー!
憧れてたんだよねー会議。
まぁ、まずは情報交換。
次にこれからどうしていくかだよね。
早速話し合うか。
我知将ニ転生ナリ。
「…これが今のところ女神さまから聞いたところです。」
「なるほど…。僕に聞かされたのと同じ用ですね。」
おおー。
それなら話は早い。
他の転移者にも同じように話されてるだろう。
女神はうそつきなんかじゃなかった。
「では、なるべく早くに動いた方がいいですね。」
「まあ転移者は私が集めるのでいいのですが、集めた転移者をどこに連れてきたらいいのでしょう?」
「うむむ。」
ホェ。
彗さんが悩むなんて。
まあこの街にはそれっぽいところもないし、しょうがないかな?
「そうですね。そんなところはないのですが1つだけ集められそうなところがありそうです。」
ほらね。
やっぱりなかったでしょって…ええーーー!!
あるんかい!
「どこです!?」
「ええっ!そんなに驚きますか!?」
「そこはどうでもいいです!」
「え、えっとそこにゾンビのダンジョンがあるじゃないですか。
あの中に隠し部屋があって、20人くらいは入れるところがあるんですよ。」
…マジで?
ずっとあそこに行ってたけど、そんなのあるなんて知らなかった。
「そこは僕が確保しておきますので、美花さんはほかの転移者の方々を集めてください。」
これで場所の確保は一件落着!
後は転移者を集めるだけさ!
よっしゃー!
ここからが私の出番だ!
腕が鳴りますなぁ~。
とその前にもう一つ。
「彗さんは何のスキルもらいましたか?」
「僕ですか?僕は「勇者」をもらいましたよ。」
!!
勇者とな!
かっこいいねー。
これで他の人にもユニークスキルがあることが分かったし、早速旅立とうか。
まずは、一番近いところにいる転生者のもとに!