EP.15 魔道剣士爆誕
ふわー。
よく寝た。
イヤー、久しぶりのベットでの睡眠だった。
今まで生きてきてあんまり感じてこなかったけど、寝るのめっちゃ気持ちいい。
疲れも取れたことだし、起きてご飯食べよう。
あーでもお金ないしなー。
またおごってもらうか。
とりあえず下の階に降りる。
昨日は疲れてあんまり気づかなかったけど、この宿めっちゃ綺麗だな。
とりあえず例の人を探すかn・・・。
「あっ、いた!おはようございます。よく眠れました?」
「あっ、はい。おかげさまで。」
探しに行く必要なかった。
とりあえず、朝から元気だな。
とそんなことはどうでもいいや。
まず第一に、
「お名前なんですか?」
「え?僕ですか?そっか、言ってなかったですね。僕の名前は天文彗と言います」
おーう。
なんとなく、宇宙を連想しちゃう名前だな。
かっこいいね。
「あなたのお名前は?」
そっか私も言ってなかった。
「私は桜木美花と言います。」
「へぇー、いい名前だね。」
おう。
ありがと。
とりあえずおなか減ったからなんか食べに行きたいなー。
「じゃあ自己紹介も終わったし、ご飯でも食べに行こう。」
やったー。
おいしいもの期待してます。
はー。おいしかったー。
うん。
久しぶりのちゃんとしたご飯だった。
お腹いっぱいだ。
「で、これからどうします?」
おお。いきなり来たね。
といっても今は一つしか選択肢がないけど。
「とりあえず、もう少しの間一緒にいてもいいですか?
この世界のことをまだあまり深くは知らないので。」
「それもそうですね。では、いっしょに行動しましょう。
しかし、僕らは冒険者なので日々、ダンジョンにこもってますけど、いいですか?」
「はい。魔法は使えるので、たぶん大丈夫です。お金も稼ぎたいですし。」
「そうですか。なら武器屋によって装備を買いましょう。
いくら何でも、その服では防御力も乏しいですしね。」
おお。やった。
武器屋でいろんなもの買ってもらえんの?
しかも、またおごってもらえんのかな。
お世話になりっぱなしだ。
まあ、あとで返そう。
精神的にね。
「そうだ。防具とか見繕うために、ステータス見せてもらっていいですか?」
ああ。ステータスね。
ちょっちまてねー。
ステータスウィンドウを可視化すればいいのかな?
おおできた。
「これでいですか?」
「はい。・・・ほぅ、スピードがかなり高いですね。あと魔法能力も。
このステータスだと、魔法メインで、サブに短剣もって、スキがあったら近接で切り込む。
みたいなスタイルがいいですかね。魔法使い兼暗殺者みたいな。」
おお。
魔法使い兼暗殺者か。
かっこいいな。
名をつけるなら、「Wizard and Dagger《魔導剣士》」かな?
めっちゃかっこいい!
「そうするなら、魔法の書と短剣の書も買ってた方がいいですね。」
「なんですかそれ?」
「ああ、簡単に言うと、〇〇の書ってアイテムをつかえば、その名前に関するスキルやステータスが、
追加、または大幅に強化されるものです。」
え?レベル低いのにステータスはめっちゃ高くなって、スキルも取れるうまうまアイテムってこと?
最強だね私。
よーし。
頑張っちゃうぞ!