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EP.12 祝遭遇者

えー!

あの蛇を一撃で葬りさるだとぉ!?

しかもめっちゃ遠くから剣投げてきたし。

間違ったら私に当てってたよ?

でも助けてくれた礼はしてやろう。

精神的にな!

「大丈夫ですか?お怪我は?」

おーう。

イケメンやん。

いや。私面食いじゃないけど、めっちゃイケメンやん。

惚れてまうやろ!

「どうも。ありがとうございました。」

いやー。

この格好。

勇者か?勇者なのか?

ガッチガチの鎧に私の身体と同じくらいの剣ぶら下げて。

これで白馬に乗ってたら完璧だったのに。

まあそれはいいか。

それより後ろの三人。

全員女やん。

あれか。

イケメンにつられてしまったんだな。

分かるぞぞの気持ち。

私もつられてしまいそう。

だから、そんなに睨まんといてくれる?

私敵じゃないよ。

ハーレム作ってんじゃねーよとか、思ってないです。

うん。思ってない。

「それでなんでこんなところにいたんです?」

うっ!

どうしよ。

私転移してきたんですー、とか言ったら馬鹿にされそう。

まあでも助けてもらえたんだし、ちゃんと隠さずに言わないといけないよね。

「えっと、私違う世界から飛ばされてきて・・・」

「えっ!本当かい!?地球から!?君も転移者なのかい?」

えっ?

この人も転移者なんすか?

しかも地球からの?

やったね!

仲間が一人増えたよ!

「はい!あなたも何ですか?」

「ああ!よかったー。もう最近会ってなかったからもう来ないんじゃないか心配だったんだよ」

「え?他にも転移者がいるんですか?」

「ああ。僕が知っているだけで12人はいるね。」

うおー!

私だけじゃなかった!

「でも砂漠に転移したのは君だけだね。」

私だけだった!

でもほかにも転移者がいてよかった!

これでいろいろこの世界について教えてもらえる。

そして後ろの三人組よ。

話盛り上がってるからってそんなに睨まんでください。

あなた達のハーレムを邪魔するつもりはありません。

「ああこの子達かい?僕のパーティーメンバーなんだ。

 これでも僕らは冒険者なんだ。」

冒険者!?

初の遭遇者が冒険者って、小説みたいじゃないかよ。

しかもこの世界についてかなり知ってそう。

そうと決まれば、

「これからいろいろお世話になります!」

「え?あ、は、はい。」

これから楽しくなりそうだ。

主人公が小説みたいと言っていますが、これはれっきとした小説ですw

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