EP.11 蛇と戦闘 Part2
魔槍がよけられた。
でかいから魔槍のスピードが落ちて蛇にあたりにくい事を分かってた。
だから小さい魔弾をたくさん作り足止めをしてた。
けど蛇はよけた。
小さい魔弾はスピードが速いけどダメージが低い。
しかも、スキルで作ったから尚更。
魔槍と比べれば全くと言っていいほどダメージがないだろう。
だから蛇は魔弾によるダメージのほうが魔槍にあたるよりダメージが低い、ということをあの一瞬のうちに考え、わざと小さい魔弾に当たり、魔槍による大ダメージを避けた。
あの一瞬でそこまでの判断ができるのか!
かなりの戦いを勝ち抜いてきてないとこんな判断は無理だろう。
これは結構やばいんじゃない?
魔法が通じないなんて。
勝てる見込みがぐっと下がってしまった。
なんせ私には魔法以外に攻撃手段がない。
でもここで引くことはもうできない。
私も、蛇も。
私は向こうのほうがスピードが速いから逃げられない。
相手は逃げれば私に魔法撃たれるし。
まあ蛇のほうは微量とはいえダメージを与えた私が許せないらしい。
目が真っ赤になってるよ。
オー。怖い怖い。
こんなやつとは戦ったらだめだね。
《熟練度が一定に達しました。
スキル「魔力操作」がLV.2になりました。》
《熟練度が一定に達しました。
スキル「魔力感知」がLV.2になりました。》
《熟練度が一定に達しました。
スキル「火属性魔法」がLV.2になりました。》
おー!
絶妙なタイミング。
魔法関連のスキルが全部レベル上がった。
これで勝つる!
レベルが上がったからか見える魔力の量が増えたような気がする。
あくまでも気がする。
1レベルくらいじゃあんまり変わらないのかな?
でも魔力が見えないと魔法が発動できないから少しでもうれしいね!
しかも一番の本命火魔法がやっとLV.2になりました。
やっと自動で魔槍が発動できる。
威力が減衰はするけど数が打てるからいいね。
これで蛇にも通用するかも!
よしもう一回魔法作るか!
もう一度魔弾と魔槍を作る。
あれ?できない。
なんで?なんで?
レベルが上がったとたんにできなくなった。
魔力は感知できてるのに。
やばいやばいやばいやばい。
早くしないと蛇が来ちゃう!
くそー!
なんで急に使えなくなるんだよ!
っとあぶねー!
かすった!蛇の攻撃が横腹かすった!
急に恐怖がわいてくる。
今魔法が使えなくなった私はもう何もできない。
つまりただの餌。
殺される。
やだ。
死にたくない!
死にたくない!
死にたくない!
自然と涙がこぼれてくる。
…次はもっといい場所に生まれ変わりたい。
蛇がとどめを刺す。
そのとき。
ザクッ
「ギュエ!」
ドサッ
…え?
何が起こったの?
周りを見る。
すると遠くから4人の人影が見えた。
横たわった蛇には剣が刺さっていた。
黄金に輝く、流星のような剣が