異世界生活の終わり
俺達はしばらく歩いた
「ルシフェル!」
「あれ」
「あ・あれは人間の村みたいですね」
「あの村で休まして貰いましょう」
「ああそうだな」
そうこうしている間に村に着いた
「あの、」
「すいません」
「はい?」
「この村の村長さんのお宅にはどこですか?」
「村長の家ならこの道を真っ直ぐ行った所にありますよ」
「ありがとうございます」
俺とルシフェルは道を教えてくれたら村人にお礼を言って村長の家に向かった
「すいません」
「はい」
「なんでしょう」
「あなたがこの村の村長さんですか?」
「そうですよ」
「それで天使様がこのような所に何故来て下すったのです?」
「実はある理由で天界に帰れないのです」
「ですのでこの村で休ませて貰えないかと」
「ええ、いいですよ」
「私の家に空き部屋があるのでそこでお休み下さい。」
「階段を上がって右手の部屋です」
「ありがとうございます」
ルシフェルはすぐに俺の怪我の手当をしてくれた
「ありがとう」
「睦月さん、お願いですからもうあのような無茶は辞めてくださいね」
「それは無理だよ」
「だってそれだとルシフェルが困ってる時に助けれないじゃん」
「それは」
「それよりさ」
「さっきのどう思う?」
「さっきの?」
「さっきウリエルと戦った時俺が使った剣」
「何か闇の王ハーデスとかなんとか」
「ハーデス!?」
「あの剣はハーデスのものだったのですか?」
「ああ、らしいぞ」
「どうしてハーデスが睦月さんに・・・」
「ま、考えても仕方ないだろ」
「これからどうする?」
「そうですね、睦月さんの傷が癒えるまでは休みたいですけど」
「それではさっきの様に天界から刺客が・・」
「だよな明日の昼にこの村を出よう」
「じゃなきゃこの村に迷惑がかかるか」
「そうですね」
「じゃあ取り敢えず自由時間って事で」
「わかりました」
ルシフェルと別れたあと俺は1人で部屋にいた
「さて、本当にこれからどうするか」
「あのハーデスって言うのも気になるけど一番の心配は天界の紙がどう動くか・・・」
ガチャ
「あの、睦月さん・・」
「ん 、どうした?」
振り返るとルシフェルがいた
「明日の昼にこの村を出てどこに行くのですか?」
「ここから一番近い村でも歩いて一日はかかりますよ?」
「そうか、でもその一番近い村に行くのがいいと思う」
「そうですか」
「ではそうしましょう」
「うん」
次の日
ザワザワ
「なんだ?」
「か、神様このような所に何故お出でで?」
「この村に天使を連れた男が来なかったか?」
「はい来ました」
「今は何処に」
「私の家に居ます」
「そうか」
神は村長の家の前に着くと
「ルシフェル出てこい」
「睦月さん・・」
「行こう戦うしかない」
「しかし」
「良いから」
「俺達はここだ」
「潔がいいな」
「そうだ、ウリエルを倒したそうだな」
「ウリエルを倒したのらならば我が相手をしなければな」
神は剣を鞘から引き抜いた
「くっ!」
「おい、ハーデス聴いてんなら昨日の力を又貸せ!」
『よかろう』
あっさり返事が返ってきた
それとともに俺の手の中に剣が出現する
「むっ」
「小僧貴様その力ハーデスの」
「貴様まさかハーデスの・・・。」
「そういう事ならばまともにやりあうのはまずそうだな、」
神がそう言うと見たことがある扉が出現し開き始める
開いてた行くに連れてどんどん扉に引き寄せられて行く
「クソっ!」
「又か!!」
「きゃあ」
「ルシフェル!」
「うああああ」
「さらばだハーデスの器よ」
ドンっ
目を開けると目の前にルシフェルが見えた
今回も落ちたらみたいだが
ルシフェルは今回も俺の上に落ちて傷ひとつなかった
「ルシフェル大丈夫か?」
「は、はいなんとか」
「ここは?」
「私にも分かりません」
「ん?ここは、」
「俺の家じゃないか」
「ここが・・・睦月さんの」
「ってルシフェル翼は」
「えっ?」
ルシフェルの背中の翼は無くなっていた・・・・・