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お前の事が好きだ

「うぅ」


「良かった大丈夫ですか睦月さん」


ルシフェルが聴いてくる


「まあ何とか。」

「それよりお前は大丈夫か?」


「はい睦月さんが庇ってくれたので」


「そっかそれは良かった」

「ここは?」


「ここは地獄です罪を犯した者達が送られてくる裁きの地」


「地獄・・・」


俺は息を呑んだ


「とりあえず行きましょう」


「何処へ?」


「まずはここから出ましょう」

「追手の天使達が来るかも知れませんし」


「そうだな、道は分かるか?」


「はい1度来たことがあるので」

「ですが睦月さんは飛べないので歩いてですとかなりかかりますよ」


「かなりって言うのは大体どれ位何だ?」


「今日出るのはまず無理でしょうね」


「そうかでもここにいるわけにもいかない・・行こうか」


「はい」







「何か眠たくなってきたな」


「もうそろそろ夜ですし」


「もうそんな時間か」


「ええ、そろそろ休憩しましょう」


「そうだな」


俺とルシフェルはそこには座り込んだ


「結構来たけどあとどれくらいだ?」


「まだ罪を犯した者に罰を与える場所まで行けていませんしあと半日ほどはかかるかと」


「そうか」


「私が見張っておくので睦月さんは休んでいて下さい」


「いや、俺は後で良いよルシフェルが先に休みな」


「いえしかし」


「良いから」


「分かりましたではお先に失礼します」


「ああ、おやすみ」


それからすぐにルシフェルは寝た

ルシフェルの寝顔はまさに天使だった




それから何も無くルシフェルは目を覚ました


「んん」


「おはよ」


「おはようございます」

「え、もう朝?」


「じゃないか?」


「何故教えて下さらなかったのですか」


「いや、寝顔が可愛くて起こしずらかったから」


「っ」


ルシフェルは赤くなっている


「さっ行こ」


「そ、そうですね」

「まだ先は長いですから」




「忘れて下さい」


しばらくするとルシフェルからそんな事を言われた


「ん?」

「何が?」


「ね・・寝顔」

「わ、忘れて下さい」


「え、なんで?」

「可愛いかったよ」


「うぅぅぅ」


ルシフェルの顔があっという間に耳まで赤くなってゆく


「と、とにかく忘れて下さい」


「分かったよ」


「全く、何であなたは」


「そう言う事を」


ルシフェルがボソッと呟いた


「ん?」

「何?」


「なんでもありません!」


そんな事を話して居ると何かが見えてきた


「ルシフェルあれが」


「ええ」

「昨日話した罪を犯した者に罰を与えるための施設」


そこは物語などに出てくる様な地獄そのものだった


「っ!」


「さあ、行きましょう」

「あと少しです」


「そ・・そうだな」


それから2時間程歩いた


「そろそろじゃないか?」


「もうすぐです」



「着きました」

「ここです」


その時


「やっと来ましたかルシフェルそして怠惰なる人間よ」


そこにはとても美しい女性が立っていた


「ウリエル」


ルシフェルが言った


「ルシフェル私と共に来なさい」

「そうすればその男には何もしないと神は仰っています、あなたも分かっているでしょう?」

「その男は本来なら許されざる罪を犯した、永遠に地獄で罰を受けつずけてもおかしくない罪を、それをあなたが私と来れば帳消しにすると神は仰っているのです」


「っ」

「わ、分かり」


「待てルシフェル!」


「あなたは黙っていなさい」


「うぐっ!」


何か見えない力によって体が押さえつけられる


「ルシフェル!」


俺は手を伸ばそうとするが体が動かない


「無駄ですあなたごときが私の力にさかれえるはずがないのです」


「もうやめて下さい」

「私はついていきますから!だから睦月さんだけは」


「その男の安全は私が保証しよう」


「睦月さん、短い間でしたけどありがとうございました」

「あなたと居られて楽しかったです。さようなら」


ルシフェルは俺に近寄ってきて泣きながら言った

そしてそう言ったあとウリエルと歩き始めた


「ざ・けるな」


「ふざけるな」


俺はウリエルに向かって飛びついた


「な!動けるはずがっ」


俺の拳がウリエルの顔に直撃した


「はあはあ」


「な、何でそこまでもう恩はとっくに」


「俺はお前の事が好きだ」

「好きな奴の泣き顔何か見たくねぇ、だからお前を泣かせる奴は誰だろう関係無い俺が許されない」


「ふんっあなたごときに何が出来るのです」


「何も出来なくてもうやるしかないんだよ!」


責めて何か武器があれば


ウリエルは剣を持っている


『 力を貸してやろうか』


「誰だ」


『 我はハーデス闇の王だ』


「ふんっ上等力を貸してくれるなら誰だって良い」


『 良かろう受け取るが良い』


俺の前に剣が現れた


「それ位で勝てると思うな!」


ウリエルが走って来る

俺もウリエルに向かって走る


「「はああああああ」」


ドサっ


ウリエルが倒れた


「ルシフェル!行くぞここから出るんだ」


俺とルシフェルは外に向かって歩き始めた


「あの睦月さんさっきのって」


「さっきの?」


「私の事がす、好きだって」


「ああ好きだよ」


「そ、そうですか」


ルシフェルは真っ赤になって居る


「わ、私も...」


「え?何?」


最後の方が聞き取れなかった


「なんでもありません」

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