三ヶ月
俺がレイオルとして目覚めてから三ヶ月が経過した。
首がすわり、ハイハイによる移動が可能になった。ハイハイする俺の姿を見たセレンの嬉しそうな表情は今でも忘れられない。
俺は新たな情報を得る為にセレンの目を盗んではベットから抜け出し、周辺の情報を集める事に専念する日々を送っている。
未だに俺の両親については分からないままだ。
しかし、悲観はしていない。確かに両親のことについては気になるが、それだけだ。
それに、ここにはセレンがいる。今はそれだけで十分だ。
今日も新たな情報を求めて移動するが、そろそろ昼食の時間なので部屋に戻るとしよう。
俺が部屋に戻ると同時にセレンが食事を持ってきた。
「レイオル様、ご飯の時間ですよ。今日はミルクにミカンの果汁を入れてますからね」
最近の食事は味がする。赤ん坊は生後三ヶ月になると、他の味に慣れさせる為に果汁を少量入れると聞く。
あれほど飽きていた食事も、今では楽しみの一つになっていた。
今日も残さず食事を食べ終えると、セレンは俺を抱きかかえた。
「今日はお天気が良いですから、お外に行きましょうか」
「あうーー!」
初めての外出! 嬉しさのあまり大声を出してしまったが、構うもんか!
「フフフ、嬉しそうですね。さ、行きましょうか」
セレンに連れられて、俺は初めて外に出た。




