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やっぱり、変
このオトコ、そーとー変。
「ねぇ。ここ教えて欲しいんだけど」
ちょんちょん。
背中、つつく。
振り向く。
「あぁ、ここ。ちょっとわかりにくいですよね」
説明、上手い。
「あ、そか、なる。ありがと」
「どういたしまして」
「彼、カッコいいよね」
他のクラスの女子たち、囁いてるの、知ってる。
でも、やっぱり、変。
急に、頭かかえる。
突っ伏す。
突然、すくっと背を伸ばす。
時々、独り言。
「なんて、おこがましい」
は?
ちょんちょん。
「ねぇ、最近バレー部、どう?」
「いつもと同じですよ」
顔、崩さない。
「なぁ」
あ、男バレのコ。
「昨日さ。
お前、外れてろって言われたろ?」
「…はい」
「あの後、ヘタってたじゃん」
「はい」
「オレら、ハラハラしてたんだけど」
「…すみません」
「部長がさー、アイツだから大丈夫って」
「…ッ」
「何言ってんの?って思ったけど。
ホント、すぐ戻ったよな。 何悩んでたん?」
「…いえ。
ただ、忘れてたことが、あっただけです」
「へぇ。じゃ、もう大丈夫か?」
「はい」
「ならいいや。部活、行こーぜ」
「あ、すぐ行きます」
ちょんちょん。
「何の話?」
「え。 何でも、ないです」
「そう?」
「…ええ。俺は、できることしかできない。
それを忘れてただけですよ」
やっぱり、このオトコ、変。




