真実 4
6話目ですଘ(੭ˊ꒳ˋ)੭✧
<ピピピッピピピッ!>
「うるせぇ、、、」
アラームを止める。
また、朝だ。
今日も学校で、明日も、学校で、、、。
毎日窮屈な学校で頑張っている僕を褒めてあげたい。
「あーあ、休みたいな、学校。」
一人でつぶやく。
「チソラ!?起きてるんでしょ、早くしなさい!」
お母さんの声が飛んでくる。
僕は急いで支度をして朝ごはんを食べ、学校へ向かった。
「、、、。」
教室に入る。誰も声をかけてこない。いつもより静かだ。
「あ、えーと、おはようございます。」
僕が言うとまたざわつき始める。でもヒソヒソ話していたり、時々チソラって聞こえたりする。
「ねぇ、チソラちゃん。聞いても良い?昨日先輩のこと振ったあと、ミクと二人で手を繋いで帰ったって本当?ゆかりが見てたらしいんだけど。」
クラスメイトの小柄な女の子が話しかけてくる。ゆかりというのは、多分学級委員長のことだろう。
とたんに静まり返る教室。僕の返事を待ってるみたいだ。
「あ、、えと、、、うん。」
昨日先輩に告白されたこと、ミクと二人で帰ったこと、全部バレてる、、、。
「あー。ほらやっぱり、チソラちゃんはミクちゃんと付き合ってるんだ。」
と誰かが言った。
僕がミクと?別に女の子を好きになっちゃだめって決まりは無い。それに僕とミクは付き合ったりしてないし、僕とミクの間に恋愛感情は無い。ただの仲良しだ。
僕はいつも以上に注目されながらも一日を過ごした。
「ふぅ。今日も一日終わった。」
ミクは風邪で今日は休みだった。そのことも変なふうに噂されてるみたいだけど、僕には関係ない。噂は無視したほうが良い。
「あっ、あのっ。」
帰り道の途中、静かなクラスメイトに声をかけられた。
「、、、、、、、?」
僕が不思議そうにしていると
「ミクさんと付き合ってるって本当ですか?」
と聞いてきた。
「は?」
思わず出た一言。
「あ、ごめんなさいっ。ただ、噂されてるので、、、。」
なぜ、この子は僕に聞きに来たんだろう。
「噂は嘘。じゃあね。」
僕は冷たく返すとミクの家へ走った。
<ピンポーン>
ミクの家の前の玄関チャイムを鳴らす。
「はぁい。」
昨日より、鼻声なミクの声が聞こえてくる。
「チソラです。ミクに会いに来たんだけど、、、。」
「チソラ!?な、なんで??」
ミクの慌てた声が聞こえてくる。
「お知らせとか、届けに来た。」
僕が言うとミクが玄関の戸を開けて出てきた。
いつもの制服姿とは違う、パジャマ姿。結んでない髪の毛。そんなミクに少しドキッとしてしまう。
「み、ミク。これ、プリントと宿題。あとは、ノートの印刷。」
あえて、噂のことは伏せておこう。
「ありがと。」
「風邪、大丈夫?」
僕が聞くとミクは少し咳き込みながら
「ちょっと熱があって。ただの風邪だと思う。ごめん、心配かけて。」
と言った。
たしかに少し顔が赤い気がする。
「じゃ、早くベッド戻りな。じゃあね。ミク。」
「うん。」
パタリ、と戸がしまる。
僕は家の方に歩き始めた。
読んでくださってありがとうございます(´∀`)♡
追々続きを投稿予定です!
続きも読んでくれると嬉しいです⸜(ˊᵕˋ)⸝