真実 2
4話目です(。• ᵕ •。)
ミクちゃんとチソラがお話します!
休み時間になり、僕はミクと集合場所の“秘密基地”に行く。
「やっほー。」
先に来ていたミクが手をふる。
「ミク、ごめん。遅くなった。」
僕が言うと
「ううん、全然。私もいま来たとこ。で、診断結果は?」
とミクがいった。目をキラキラさせて。
「えーと、LGBTのFTM。」
これだけで伝わるのかわからない。僕には伝わらなかった。でもミクはうなずきながら
「なるほどねー。つまり、チソラは身体が女の子で心が男の子なんだね?」
と言った。
ミクは、ミクなりに僕のことを調べてくれていたらしい。
僕が男って言ったときも笑わずに聞いてくれたし、遊びに行ったとき、LGBTの本があったりした。
「チソラはさ。クラスメイトの女子になんか言われて嫌かもしれないけど、私は味方だからね。」
ミクは、僕のことを信じてくれるから、僕もミクのことを信じられる。
「ありがとう。ミク。」
「ううん、こちらこそ。じゃあ、教室戻るね。」
ミクはそう言うと静かに戻っていった。
一人になった空き教室で僕は昨日の医師の言葉を思い出していた。
『性別適合手術をする人が大半です。チソラさんはまだ中学生ですので、もう少し考えてみてください。』
性別適合手術、か。手術をすればちゃんと「男」として認めてもらえる。戸籍の性別も変えてもらえる。なら、やりたい。僕は、誰にもいじめられないで「男」として生きていきたい。
『まだ14年しか生きてないのよ?』
『まだ中学生ですので、、、。』
みんなが言う「まだ」は本当なのかな。僕がこんなに悩んでるのに。
いじめられるのは中学校だけじゃない。小学校でも、いじめられた。
こんなに悩んでも、「まだ」だめなのかな。
読んでくださってありがとうございます(இ௰இ。)
次話は明日!続きも読んでくれると嬉しいです(人*´∀`)