真実 1
3話目投稿です⸜(ˊᵕˋ)⸝
チソラが学校に行きます。
いくら障害とはいえ、僕の心の問題。だから学校は普通に行く。
「行ってきまーす。」
朝、まだだるい体を起こす。重いカバンに嫌でもスカートを履かなくちゃいけない女子の制服。
学校は嫌いだ。
全部、普通に縛られる。
「おはようございます。」
教室に入ると賑やかだった教室が一瞬静かになり、また騒がしくなった。
「おはよー、チソラ“ちゃん”。キャハハっ」
クラスメイトはみんな「ちゃん」呼び。しかもそれをおかしそうに笑う。
みんな、僕を嫌う。
オトコオンナとか、気持ち悪いとか、「僕」って言ってることもヘンとか。
でも、そんなサイアクな教室は読書で乗り切る。
「チソラおはよー。」
急に声をかけられ、びっくりして振り向くとそこには僕の幼なじみ、ミクが居た。
ミクはずっと仲が良くて、僕の唯一の理解者だ。
「おはよ、ミク。」
僕が短めに挨拶するとミクが近づいてきてこっそり、
「診断結果、どうだったの?」
と耳打ちした。
「教室では、ちょっと、、、あとでいつもの場所来てくれない?」
僕が言うとミクは頷いて自分の席へ帰っていった。
いつもの場所というのはちょっとした空き教室で、普段は誰も近づかないので二人で“秘密基地”と呼んでいる。
いつも通りの時間に規則正しくチャイムがなる。
先生も、いつもの時間に教室に入ってくる。
今日も、嫌な一日が始まる。
楽しんでもらえたでしょうか?
読んでくださりありがとうございました(´∀`)♡
続きは明日、投稿します!次話も読んでくださると嬉しいです!