病院 2
2話目!
ヒナちゃんと会います。
「こんにちは!」
女の子が元気に言った。
僕はなんて返せば良いのかわからず、黙る。すると、ちょっと間をおいて看護師さんが話し始めた。
「ヒナさん、こちらチソラさんよ。今日から時々来るかもしれないの。仲良くね。」
ヒナさんと呼ばれた女の子は顔をパァっと明るくして
「チソラくん、よろしく!」
といった。初めてだ。僕のことを最初から「くん」と呼んでくれた人は。
「ヒナさん、よろしくお願いします。」
僕がおじきをすると
「ヒナでいーよ〜!こちらこそ、よろしくね!チソラくんってどこ中なの?」
とヒナ。
「僕は、、、西中学校。」
僕が答えたと思ったらヒナさんは
「部活は〜?」とか「好きな人いるの〜?」とか聞いてきて、僕はその後の質問はテキトーに返事をした。
後から聞いたところ、彼女は僕より一個下の中1で、病気があってこの病院に入院しているんだそうだ。
でも、このとき僕は彼女に興味はなかったし、もう会うこともないだろうと思っていた。
「チソラ、性別に違和感があるって本当?」
病院から帰る車の中。お母さんに聞かれた。
「、、、、うん。僕は男の子なんじゃないかなって、、、。」
今回、お母さんに話すのは初めてだった。
お母さんは、僕に優しくない。いつも、お姉ちゃんを見てた。すごい勉強ができて、かわいくて、みんなからすごいねってたくさん言われるお姉ちゃんのことをいつも褒めてた。だから、僕に興味はなくて。
病院を受診したいって言うのも、怖かった。
でも、ずっとしている違和感は絶対おかしいから、正直に話した。
でも実際、病院を受診したい、と言ったときはお母さんは冗談としか思っていないようだった。
「嘘、絶対嘘よ。あなたは私の娘なの。男の子じゃないの。手術なんてして、もし間違いだったらどうするの?あなたはまだ14年しか生きてないのよ?私は手術なんてさせるつもりはないから、もう絶対この病院に来ないわ。本当にお姉ちゃんと違ってあなたは、、、、。」
お母さんが言い放つ冷たい言葉。男の子だと認めてくれない。
また、お姉ちゃんと比べて。僕は僕なのに。
実際、中学から歩いて来れる場所にある病院だから、お母さんがいなくても来れる。
でも、まだ14年しか生きてないから、って言うのは事実だし、まだ”気のせい”ってこともある。
僕、これからどうすれば良いんだろう。
読んでくださりありがとうございました(´∀`)♡
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次回は「真実」です。