病院1
初投稿です。٩(ˊᗜˋ*)و
女の子っていう事実が嫌だ。
女の子と遊ぶより、男の子と遊ぶ方が楽しい。
「私」とか「ちゃん」とか嫌で、避けてきた。
こんな僕っておかしいのかな?
「チソラさん、どうぞ。」
看護師さんの呼ぶ声がして、僕は診察室に入った。
「「お願いします。」」
僕の声とお母さんの声が重なる。
椅子に座っているのは前回も僕のことを見てくれた医師だ。
「チソラさんの診断結果ですが、LGBTのFTM、身体は女の子で心は男の子というものでしょう。性同一性障害とも呼ばれるものですね。」
身体が女の子で心が男の子、、、。
ずーっと違和感はあったんだ。女の子って言われるのはなんか嫌で。「私」っていうのもおかしい気がして。ずっっと避けてきた。
「性別適合手術というのをする人が大半です。自分があるべき性別になるために手術するんです。チソラさんはまだ中学生なので、今日からもう少し考えてみてください。もし手術するなら相談しながら、というふうになりますので。」
あまりの情報量に頭がパンクしそうだ。
性同一性障害、LGBTにFTM、性別適合手術?
どれも自分のことなのによくわからない。
あまりの情報量に頭がクラクラし始めた時、看護師さんが声をかけてくれた。
「チソラさん、大丈夫ですか?先生、小部屋に移動させても良いですか?」
「喋りすぎましたね。子供部屋へ連れて行ってください。今日はヒナさんがいるはずです。僕はお母さんとお話ししますので。」
先生が優しく言う。
看護師さんに連れられ、診察室からしばらく歩くと子供部屋が見えてきた
「ヒナさん、入りますよ。」
看護師さんがそう行ってドアを開けると、女の子が椅子に座っていた。
読んでくださりありがとうございました(´∀`)♡
追々続きを投稿予定なので読んでくださると嬉しいです!