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ビリっとして解決

…13

盗賊に盗まれた“王族の証”は、ゼクト達が持っていた。

「オレたちの“大将”から、コレ貰ったんだが、何だか足が付きそうってか怪しいもんだから、売るに売れなくてどーしたもんかと思ってたんだが…」

じいさんがいっていた盗賊は、実は“盗賊狩り”をしていたゼクト達が征伐していたのだとか。


「その剣、コッチのじいさんのものらしいんだが、返してやることは出来ないか?」

「え…、ジーさん何もんなんだ?」

「元宮廷魔術師」

「っな!」

「え…じゃあ、なんかヤバいもんでも付与されてたり?」

途端慌てるゼクト達に、じいさんは、

「探索と…資格なきものが抜けば、痺れる。」

「げぇ!」

「資格なきものて?」

「要は王族以外が抜けば、ピリッとするだけじゃ。」

「なんだ脅かすなよ!」

「ビビっちまったじゃねーか!どれどれ……」

好奇心に駆られて、試しに抜いてみたゼクト、


バチィン!!!

「…!!!」


突然、頭上に雷撃が生じ、ゼクトに落ちるとそのまま気絶してしまった。

「…な……なんだ今の?…」


思わず席から立ち、ゼクトに近づくと無事を確かめる。

周りにいたジャック達も恐る恐る様子を見るが、誰も触ろうとはしない。


「言ったじゃろ?ピリッと痺れるって」

「そんな可愛い音してなかったよーな…?」


____________________________


意識が戻ったゼクトは、エリー(仮)に宝剣を渡してきた。

「ほらよ」

「…本当に、良いのか?」

「ああ、そんな危ないモン使い道ねぇって。」

「持ち主見つかって、オレらも安心したぜ。」

特に代金をせびる訳でもなく、また盗賊狩りとトレジャーハンティングをして行きていくのだとか。

「そうか、何から何までありがとう。助かったよ。」

お人好しのゼクトに礼を言うと、じいさんと王宮へ向かうことにしたエリー(仮)。


………………………………………………………………………………………………………………

……………………………………………………………………14



宮殿に付いてからのじいさんの手際は良かった。


セシインを置き去りにした件は、セシインが数発殴っておとがめ無しという事になり、“王族の証”たる宝剣をセシインに抜かせ王族の資格を証明した。

ついでにセシインの持っていた宝玉の呪文を読み、彼の身分を立てると、自分の安寧の為の言い訳をすると、すんなり承諾された。


「まぁ、じいやなら仕方あるまい。」

「えぇ、じいやなら構いませんわね。」

(そんな軽くていーのか?)


そんなこんなで、セシインの出生の謎も解け、今後は親と共に暮らす事になった。


「あの、エリー(仮)さん。」

「ん?」

「オレの事とはいえ、じいさんとか親の事とか、いろいろとありがとうございました。」

照れくさそうにぺこりとお辞儀するセシインにエリー(仮)は、労いの言葉をかける。


「これから急がしくなるだろうが、頑張れよ。何かあった時は、ココに所に手紙でも出してくれれば、金次第でなんとかしてやる。」

言いながら名刺を渡して、今後の営業も欠かさない。


「はは…金次第ね。とりあえず、がんばってみるよ。」

「ああ、それじゃ。」


言って、セシインのいる王宮を後にした。






____________________________


その後、エリー(仮)の元へ届いたセシインからの手紙によれば、

じいさんとカレンが始めた占い屋は、カレンの人の良さとじいさんの実力とで、ご近所さん方に賑わったのだとか。



砂漠で出会った少年の正体を調査する話。終わり


閲覧ありがとうございます。

少年の件はこれにて完結になります。

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