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それでも君は、空虚な俺の手を引いた。

作者:廻夢
「それでも、うんん……違うね。だから私たちは瀧くんと居るんだよ。私たちは瀧くんのことをなかったことになんて絶対にしないから」

何の変わりもない旧校舎の三階で運命と出逢ってから、恋して終わる何の変わりもない、ある人生の一フィルム。
きまぐれな彼女と一緒に暮らしたり、音楽サークルを組んで歌ったり、ちょっと喧嘩して、仲直りして。

この物語はそんな普通のラブコメディーでは、終わらなかった。
これは刻一刻と迫り来る過去に向き合いながら、自分を探して、恋をして、自分を見つけて、消えていく物語だ。
イントロ
2021/12/10 12:41
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