この世の冬に
この世って、
人がいなかったら、
意味がないことに
なるのかな。
そんなことをふと、
考えてみる。
人がいなければ、
こんにちはって、
挨拶はないんだから、
遠い星から、
人みたいなヒトが来ても、
きれいな星だなぁとしか、
思わない。
人みたいなヒトが、
ずっと、ずーっと、
来ないままなら、
きれいな星だなぁって、
思うことも起こらない、
うん、起こらない。
人はたくさんいるのに、
三人以上で話すのが
苦手なぼくは、
宇宙が何故あるのとか、
地球が何故丸いのとか、
呼吸の合間に考えて、
考えて、考えて。
そう考えていると、
世間話ぐらいなら、
しょっちゅうしてくれる
植物が、ひっそりいても、
不思議じゃ無いように、
思えてくる。
この世は、
何かを思って、
何かを動かせるように、
重さと形と謎を残すのかな。
すぐには、できなくて、
すぐには、わからないことを、
それとなく、なんとなく。
深夜も朝方も、
寒くなってきた。
温かくしているか。
震えたりしないか。
そんなこともふと、
考えてみる。
今は、風邪をひいても、
色々と面倒だから。
人もたくさんいて、色々で、
だから、気をつけてね。
この世の冬に、気をつけてね。