みて見ぬフリをするおじさんとの生活。
僕と一緒に住んでいるおじさんは、直ぐにみて見ぬふりをする。
おじさんと言っても、僕とは縁もゆかりもないおじさんなんだ!
たまたま、おじさんとは? 僕が初めて入った居酒屋で知り合ったんだよ!
___少し、挙動不審でおじさんが僕に近づいてくると?
___突然だよ!
このおじさんが、僕にこんな事を言ったんだよ。
『___君は、僕の若い時に似ているよ。』
『___えぇ!?』
___僕は、このおじさんが急に何を言っているのか? さっぱり
分からなかったんだけど? どうやら? 僕と仲良くなりたかったみたいでね。
『___俺と一緒に飲まなか? 一杯俺が奢るよ~』
『___えぇ!? いいの?』
『いいの~いいの~飲んでよ~!』
『___あぁ! ありがとう!』
・・・という事で、僕とおじさんは一気に仲良くなったんだ!
気がついたら? おじさんは僕の家で寝ていたし!
___今までの僕の人生の中で、人を僕の家に入れるといった事がないのに!
酔った勢いで、女の子さえ連れて帰って来る事もないのに!
・・・僕に、とっても?
このおじさんは、他の人とは違ったのかもしれないな。
▽
___そのうち、自然と僕とおじさんは一緒に住みだしてね。
気が付けば、同居? 同棲? 一緒に住んでいるんだよ。
・・・しかもね?
僕はこの家に、何年も付き合っている彼女とも一緒に住んでいて。
奇妙な3人の生活がはじまったんだよ。
僕と彼女は、毎日ラブラブで何時もべったりくっついたり。
おじさんの前でも、平気でキスもするしね。
・・・まあ、おじさんは僕と彼女をみて見ぬフリをしているけどね。
流石に、目の前で僕たちがイチャイチャしているのを見るのは嫌な
のかもしれないけど、、、?
___僕も彼女もおじさんの事なんか、気にしていないんだよ。
▼
___だけど?
僕は仕事で1ヶ月ほど出張しなければならなくなった時。
彼女は、泣きながら僕に甘えて“行かないで”と言っていたのに、、、。
___僕が、1ヶ月ぶりに家に帰って来ると?
___なんだか? 二人がおかしいんだよ!?
僕が、おじさんに聞いたんだ!
なんだか? 二人の関係がおかしくない?ってね!
・・・そしたら?
『___悪い、進! 俺たちそういう関係になってしまったんだ! しかも?
彼女も俺の事をお前より好きと言ってくれている!』
『___えぇ!? どういう事?』
『___ごめんね、進! 私とおじさんは愛し合っているのよ。』
『___でも、たった1ヶ月の間でそんな、、、!?』
『こんなに近くに【運命の人】がいるなんて! 俺だって信じられないよ。』
『・・・香名子? 嘘だよな、僕の所に返って来るんだろう?』
『・・・ごめん、もう私の心はおじさんにあるのよ。』
『・・・すまない、進。』
『・・・・・・』
___僕は何も言い返せなかった。
まさか!? 僕の考えに全くなかった事が起きて、僕はただただびっくり
してしまって。何も受け入れられないまま時間ばかりが進んでいって...。
___おじさんと彼女は、僕の目の前で抱き着いたりキスもするんだよ!
僕は、みて見ぬフリをするしかなかったんだ。
・・・今になれば?
あの時の、おじさんの気持ちがよーく分かるよ。
僕もいい歳で、オジサンだ!
どうしても、みて見ぬフリをするよなって、、、。
*
___変だけど?
僕たちの奇妙な3人の生活はそのままなんだ、、、!
・・・彼女の相手が変わっただけ。
このまま、僕はずっと二人をみて見ぬフリをしないといけないと考えただけで
心が締め付けられそうだよ!
・・・それでも、僕はこの家から出て行く勇気もないしな!
だって! この家、僕の家だよ、、、!!!
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