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永遠を生きる異形と「運命の申し子」の少女の物語  作者: 相沢龍華
第三章 魔術・世界についてと王国の歴史や現状、三人の選択
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間奏2

誤字・脱字等あれば、ご報告お願いいたします。読みやすくなるように、修正・整理中です。

 あれから、父様はほとんど屋敷にいてくれるようになった。けれど、その代わりに、イリオス様もバレル様も、お屋敷に訪れなくなってしまった。



 学院には、二つのはばつ?があって、二人はその一番偉い人に選ばれたんだって。だから、すごく忙しいみたい。二人とも、すごいなあ。



 父様は、その一番偉い人の就任式?に、私を連れて行ってくれた。そこには、赤い衣装を身にまとったイリオス様と、蒼い衣装を身にまとった、バレル様が並んでいた。それぞれの衣装には、お花の紋様があしらわれていた。



 二人の姿によく似合ってて、とてもかっこよかったなあ……。



 そのあと、アークメイジという人に会った。私に会いたいと思ってたんだって。その人は、優しげな目をした、おばあちゃんだった。

 ……その人が父様を見る目は、見たことがない位、優しい目をしていた。そして、私にも、同じ目を向けてくれる。



 ……どうして?こんな、■■■■な私にも、そんな目を向けてくれるの…………?



 そう思っていると、後で父様が教えてくれた。あの人は、父様、イリオス様、そしてバレル様の、三人のことを自分の息子のように思ってくれているのだと。だから、私を孫のように思ってくれているのだろうと。



 ……もっと、がんばらなくちゃ。父様が私のことを誇りに思えるような、そんな娘に。



 父様は、色々なことを教えてくれた。一番面白かったのは、魔術でできた物体が、どのような術式で構成されているのかを調べるというものだった。


 父様が作ったその物体は、とてもきれいな術式で構成されていて、一目で見て無駄がないって分かった。だって、それはとても複雑できれいな色をしていたから。そのことを紙に書いて父様に見せると、この美しさが分かるか、と喜んでくれていた。


 私が話せないことに関しては、父様は何も言わず、ただ、焦らなくていいんだとだけ言ってくれた。



 どうして話せないんだろう。……声が出ない。いつから?……いつからだっけ。



それを思い出そうとすると、頭が痛くなって、真っ赤な色が目の前に浮かんで……、何も考えられなくなる。



 そんな時、父様はただ黙って、私の頭を優しくなでてくれる。すると、不思議なことに、頭の痛みが少し楽になった。


 もっと、色んなことを知りたいな。知らないことを知れるのは、とっても楽しいから。それになにより、父様が褒めてくれるから。父様は、私を拾ってくれて、私を育ててくれて……、私にとっては、命の恩人で、本当のお父さんみたいな存在。



 だから、はやく大きくなって、父様のことを支えられて、父様の力になれるような存在になりたいな。……なれるかなあ。だって、ほんとの私は、■■で、■■■で、■■■■だから…………。

今日の更新はこれで終わりです。

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