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放送番組「やまびこ」第1号

作者: 葉月太一

読んで2~3分から、長くて10分。

放送番組だから、長過ぎちゃいけないね。

でも、読んであげたら、案外時間がかかるもんですよ。

黙読はダメ! 黙読ってごまかすからね。「飛ばし読み」

音読は、ごまかせないね。

よろしかったら、視覚障害者の人に読んで聞かせて下さい。

そのつもりの、放送番組「やまびこ」です。

   放送番組 「やまびこ」 1号


                  作  葉月太一


  やまびこ  2014年9月号


冒頭挨拶


「やまびこ」平成26年9月号をお送りいたします。

 

(テーマ音楽)(15秒流してフェードアウトしていく)

 

 

 7月中旬から8月にかけて、酷暑・台風8号・猛暑・

台風12・11号等の繰り返しで全国津々浦々まで被害は

甚大なものでした。

皆様はいかがでしたか?


その後は、8月の猛暑と残暑の連続でしたね。

9月になれば、爽やかな秋風と言いたいところですが、

210日が来ますね。これぞ台風の代名詞ですので、

油断禁物、万全な備えが必要です。

地域によっては避難場所なども確認しておきましょう。

 


 9月1日、高田三郎は、谷川の岸の小さな学校に転校し

てきましたが、9月11日にはお父さんの仕事の都合で、


    どっどど どどうど どどうど どどう

 

という風の音と共に転校して行きました。

友達みたいになったばっかりの嘉助は、

「やっぱりあいづは風の又三郎だった」と叫びました。

「あいづが来た時も居なぐなる時も


  どっどど どどうど どどうど どどうだじぇ。」


 

「幾時代かがありまして」サーカス小屋の、

 高い空中ブランコは


   頭倒(さか)さに手を垂れて

   汚れた木綿の屋根のもと


    ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん 



 「どっどど」も「ゆあーん」も

どちらも独特な「音」ですね。

ご存知の方が多いでしょうが、

宮沢賢治の「風の又三郎」と中原中也の詩「サーカス」です。



 風の音は擬音語ですが、ブランコの音は似て非なるもの

としての擬態語です。

擬態語は、状況であって音ではありません。

はたしてそうなんでしょうか?

特に音に敏感な人は、異論を唱えるのではないでしょうか?


 8月の「ギラギラ」太陽・「だらだら」汗も、9月の風は、

長月の夜は、となりますと、「サラサラ」爽やかに吹きますね。

お星さまは、「キラキラ」という光る擬態語になります。


また、身振りに至っては、「よそよそ」「そわそわ」等が

あり、いかにもそれらしい音声語で表わされていますね。

これら擬態語には「音」がありません。


 しかし、私はこれらの状況にも「音が存在する」と思っ

ています。

「耳聡ければ」空気の振動を聞き取れるはずです。

「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよーん」は、

    空中ブランコの「音」です。

    擬態語ではなく擬音語です。

    明らかに空気の振動から聞こえてくる音と思います。 


 

 

 「やまびこ」に関するお問い合わせとご連絡は

サキナガ県音訳の会会長法市丸までお願いします。

電話番号は、050−SKNG−5973です。

なお、このテープ・CDは次号発送準備の為必ず20日までに

ご返送下さい。

 

 では、今月の目次

  A面は、今週の特集・あの店この店・ブックランキング・

     エンタテイメント・イベント情報

  B面は、視覚障害者協会サメロ支部からのお知らせ・

     「サキナガ市のニュース」から・ティータイム・

     イキイキ健康・手軽な献立・暮らしのワンポイント


 どうぞごゆっくりお楽しみください。

 

 

          葉月太一でした。


 

               (2014年8月3日)

 

 

 

       






1




これは1号です。小冊子に見立てて、創刊号です。

創刊後が走り出したら、目指すは最終ゴールです。

走り出したばっかりなのに、、、。

100号を目指します。

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