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第八話再び逮捕

鑑定をしたギルド職員は、「ありえない、ありえない」とブツブツと言いながら鑑定結果を加味に書き写していく。


鑑定の結果は鑑定スキルを持つ本人しかわからないので、こうして、紙に書き写すことで、他人に見せられるようになる。

ちなみに、鑑定結果で虚偽を書くことはできない。スキルで、行動を制限されるからだ。


「これ、なんなの……?生き物?この世界のものなの?」


鑑定結果をみせてもらった。



~~~~~~

名前:

種族:未確定

年齢:一日

スキル:疾走 光合成

称号:人工生物

~~~~~~



これは、やばい。

種族が未確定なのは、まだ良い。いや、よくは無いが、まだ人類に認識されたことがないなら、それもありえるらしい。

鑑定は神の知識をお借りして結果を映し出すものと信じている人もいれば、人類の無意識の集合知から、結果を出しているという人もいる。現在は後者が主流だ。

と、職員の方が教えてくれた。職員の方は神の知識派だったので、少々取り乱してしまった。

と言っていた。


いや、明らかにごまかしているけど、称号と、年齢が問題でしょ。


おそらくだが、年齢の方は遺伝子操作をした日が誕生した日になっているのだろう。


しかし、藪をつついて蛇を出す必要もないと、もう一匹の元牧羊犬のドリーを鑑定してもらう。


「ありえない、これもかよ」



~~~~~~

名前:ドリー

種族:未確定

年齢:一日

スキル:統率 魔化

称号:人工生物

~~~~~~



「あ、ありがとうございました!」

俺は、余計なことを聞かれないうちにそそくさと逃げ出す。




情報を集めたい。

とくに、公爵に関する情報だ。

しかし、俺は、情報屋なんてものに伝手は無い。

そもそも、庶民が公爵などにの貴族の中でも、上のほうの貴族のことを知ってるわけなどないのだ。


俺は、あちこち歩き回って、ようやく、公爵家の馬車が通ったかどうかは門で聞けばいいじゃないかと思いついた。


そして、門兵に聞き込みをする。


「公爵家の馬車がこの街を通りませんでしたか?」


「むむ、怪しい奴め、ひっとらえよ!」


そうして、俺は、再び捕まった。


そりゃ、そうだ。庶民がいきなり、貴族の馬車を通ったか聞くんだから、怪しいだろう。


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