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光と闇がまざるとき  作者: 古山いずみ
第1章 彼女の出会いと生活
2/7

水晶の謎

投稿ペース不明です。自分の頭が色々と限界なもので.....勘弁してください

「この古代具、何だか水晶のように見えないか?」

古代遺跡からの帰りの重い空気、その沈黙を破って言葉を発したのはマイドだ。マイドは発見した古代人の使っていたとされる道具.....古代具をずっと調べていたらしい。故にマイドはこの古代具についてこのような推測をした。

「形や重み、それにこの道具にこめられている魔力の質を見る限りの推測だがな」

そう、古代具にしては綺麗に整った球体、硝子のような石のようなよく分からない重み、高貴なイメージが脳裏に思い浮かぶほど上品で今となっても質の良い魔力。この全てを見るに、古代の貴族の者達が使っていた可能性が高い。遥か昔、およそ1万年前に造られたと思われるが、持ち主が途切れたのは千年ほど前、それは後世に受け継がれていき誰かの手によって保管されていたもしくは使用されていた可能性が高いということ。貴族のような者でなければこんなに永くはもたないだろう。昔の人々は貧困に苦しみ何代も続く家など王族や貴族だけなのだから。

「あ、マイドさん。僕、物体蘇生魔法とか使えますが、やってみますか?」

「....あぁ、頼んでも良いか?」

「勿論です!」

自分の力を研究の為に使う熱心気持ち。マイドの頼みに元気に返事を返した男「リーグ」、マイドよりは少し年下だが学院を卒業し、このチームに入った時期は同じ、言わば同期というやつだ。優秀な魔術師でも覚えることは困難とされる蘇生魔法の類いを得意とする。蘇生魔法は「物体蘇生」と「人体蘇生」が基本とされ、そこから応用して様々な魔術が創られている。今回は、物体蘇生を使うようだ。魔術詠唱はルーン語で行われる事がほとんどだ。魔術詠唱が始まる。

「《我、魔術師リーグの名者に命ず。古きとなりし物の時を古きとなりし前に戻したまえ!"バック・ザ・タイム"》!」

リーグが詠唱を終えると、先程までは土にまみれ傷が付き、酷く汚れていた物がみるみる光に呑まれていき、光が消えるとそこにあったのはかつての姿を取り戻した、とても綺麗だが怪しげなオーラを放つ水晶があった。水晶の中を覗くと五芒星が見える。マイドは瞳は輝いていた。

「これ、俺の研究対象にしてもらっても良いか?とても気になるのでな」

「どうぞどうぞ」×9

「どうせ、僕らが一生かけても解けないような謎とかありそうですもんね」

皆マイドに対し尊敬の眼差しを向けている。だから、マイドが研究を任せてほしいと言えば反対する者などこのチームにはいない。自分達が研究に一生を費やしても駄目だろうという見込みがあるものは、自分達の何倍も優秀なマイドに任せるのが一番正しい。このチームのマイドを除く9名はこの水晶を見たとたん自分達には解明不可能と断定した。この水晶の謎を解明出来るのはマイドだけだと。それもそのはず。水晶からは、ほかの物体とは比べ物にもならないほどの魔力放出量、まるで生きているような波長。下手に触れば死んでしまう可能性だってあるかもしれない。マイドはそれを自ら研究したいと言っている。だから、マイドに任せる。

しばらくして、マイド達の研究チームが加入している研究基幹の本部に到着した。チームリーダーが報告を終え、解散だ。これから3ヶ月ほどは、自宅で家族と共に過ごすことになる。マイドはその間に水晶の研究をするつもりらしい。

マイドの家は独り暮らしにしてはかなり大きい。父が、「どうせなら大きな家の方がいいだろう」と言って造らせた。勿論、使っていない部屋も多い。そのほとんどが、北館である。特に、北が嫌い等と言う理由でなく、北館はメイド達の部屋なとだが一人一部屋は恐れ多いと言い何人かで一つの部屋を使っているので部屋が余っているのだ。マイドは西館にある自室に戻りしばらくしたあと、東館にある研究室へとむかった。


研究を始めて1ヶ月が経つころ、マイドは研究の山場に達していた。もう少しで謎が解けるのだ。とても、ワクワクしている。

それから三日後、水晶の謎を解明したマイドは館の中庭へ向かっていた。中庭には、メイドたちに頼んでおいた魔法陣が施されている。「封印解放の陣」だ。マイドが辿り着いた答え、それがに記載されている「封印の水晶」ではないか?というもの。この答えが正しければ、水晶に封印されていると思われる人物、魔術の導に記載される"彼女"の封印が解かれる筈だ。

「《我、魔術師マイドの元に命ず。この場の中心部に置かれし水晶の中の者、今出てこられんことを"アンロック"》」

詠唱が終わると、地面に施された魔法陣が浮かび上がり淡く怪しげにひかりだす。光が消えると、魔法陣の中心には水晶の他に一人の少女が現れている。恐らく、この少女が"彼女"と言われる存在だろう。地面に着くほどに長い金髪、深い海を映し出したような青い瞳、雪を纏っているような白い肌、少し小さな顔に、140㎝ほどの身長だ。少しばかり幼く見える。そして、何故か全裸だ。恐らく昔の人は服を着る習慣が無かったのだろう。

「とりあえず、服を着せねばな」

「?」

首を傾げる。こちらの言語、あと服を知らないようだ。

やっぱり、本文短いですよね.....。次回からは少しずつですが、一部一部を長くしていこうと思います。

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