Analogue Engine.
プラグだ。
「プラグ?」
そう、プラグだ。
「プラグって、なに」
火花を飛ばす部品だ。
「へぇ、それがどうしたの」
君の頭に入っている。
「プラグが?」
そう、プラグが、だ。
「気持ち悪い」
誰にだって入っている。気にすることはない。
「そうなの。あなたにも」
いや。僕には入っていない。
「どうして」
どうしてかな。
「きっと、ジェットなんだね」
そんなに高性能ではないよ。
「じゃぁどうして」
必要ないんだ。
「動くのに?」
そう。
「不思議」
自然発火する。
「危なくないの」
危なくない。少なくとも、君よりは。
「そんなもの?」
そんなものだ。無条件に安全なものはない。
「じゃぁ、どこが危険」
君は、高電圧だ。
「危ないね」
しびれるね。
「音がする」
僕はガラガラだ。
「壊れているみたい」
ノックしているようだろう。よく言われる。
「真っ黒」
そして高圧縮だ。
「だから勝手に火が付く」
何だってそうだ。圧力がかかれば加熱する。
「爆発しそう」
爆発している。
「だから、プラグ?」
そう。だから、プラグだ。
「わざと」
わざと。
『世界が燃える』
そして黒煙をまき散らす。
ありがとうございました。