※『塔の魔女とお姫様』参考台本3
●シーン8
塔の前と塔の内部の分割シーン。
勇者が塔に到着。お姫様を助けようと活躍するシーン。
お姫様は魔女と雑談中(雑談内容はアドリブで)。
勇者:(塔の上の方を見ながら口元に手を当て大声で)ひめさまぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
お姫様:(雑談をやめて窓の方を見ながら)何かしら?
魔女:(窓へ近づきながら)何だろう……? ちょっと見てみる。(窓から下を見る)
勇者:(しばし同じ姿勢で立ち続ける)
魔女:(二度見して困ったように客席を見て、お姫様の隣へと歩く)なんか変なのがいる……
お姫様:(首を傾げながら)変なの?
魔女:(窓を指さしながら)剣を持った若い男よ。メイドもいる。
お姫様:(考えるように腕を組みながら)それは変な組み合わせね……どうするの?
魔女:(困ったように)……どうしよう。
勇者:(左右を見た後、再び口元に手を当て、上を向きながら大声で)姫様ぁぁぁぁぁっ! 不肖トーマス、お助けに参上しましたっ! どうぞお声だけでもぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
お姫様:(驚きながら)トーマス?
魔女:(ますます困ったように)うわ、トーマス来ちゃったよ……
※魔女とお姫様、窓際へ近づく。
魔女:(困ったようにしゃがみ込みながら)どうしよう……(頭を押さえながら)かじられちゃうよ……
お姫様:(ため息をつきながら)ちょっと待ってなさい。(窓から下を見る)
勇者:(そのままの姿勢で)姫様ぁぁぁぁぁっ! どうぞお姿をぉぉぉぉっ!!
お姫様:(身を乗り出しながら)トーマス、(勇者に手を振りながら)トーマス!!
勇者:(お姫様に気づき、メイドと顔を見合わせ)
おぉ! (再び上を向き、口元に手を当てながら大声で)姫、ひめぇぇぇぇぇっ! 今そちらに! すぐに向かいます!!
お姫様:(口元に手を当て、勇者を見ながら)トーマス、私は大丈夫だから――
勇者:(お姫様の声に被せるように)今参りますっ! (剣を取り出しながら)お待ちください!!
お姫様:(焦ったように)私は大丈夫だから! ちょっとお友達と遊んでるだけだから、安心してってお父様に――
勇者:(お姫様の声に被せるように)うぉぉぉぉぉっ、勇者トーマス、参るぞっ! 魔女め、覚悟しろぉぉぉぉぉっ!!
お姫様:(声を大きく)人の話を聞けーっ!!
魔女:(びくりと身をすくめる)
※暗転
●シーン9
お姫様と魔女の会話。
お姫様:(窓から離れ、ため息混じりに)……どうしよう。
魔女:(立ち上がりながらお姫様へ)こっちのセリフだよ!
お姫様:(困ったように頬に手を当てながら)だってその、困るわ。なんか自分の事勇者とか言っちゃってたし……
魔女:(困ったように首を傾げながら)うん、私も聞いててどうかと思った……
お姫様:(少し考えるようにした後)とりあえず、魔女さんはトーマスの迎撃を頑張らないといけないと思うの。
魔女:(焦ったように早口で)でもトーマス強いんだよね? ウシの頭とかかじるんだよね?
お姫様:(ちょっと悪い顔で)でも魔女さんは悪い事をしたんでしょう? きっとかじられるわ。
魔女:(頭を押さえながら)それは困る……
※しばし、二人で考え込む。
魔女:(何か名案を思いついてください)
お姫様:(何か適当に驚いてください)
※暗転
●シーン10
塔の中のシーン。
トラップだらけの塔の中、勇者は一人、塔を攻略しようとする。
そこへ魔女が現れ、対峙する事に。
※白骨死体、適当な場所に転がる。
勇者:(何かカッコいいセリフを言いながら魔女と戦って勝ってください)
魔女:(何か悲しげなセリフを言いながら勇者に攻撃して負けてください)
※暗転
 




