#6-3.マスター・レナックス
「連れてきたよ、マスター」
「あぅっ――な、なにすんのよレプラっ!? そんな乱暴にしないでよっ!!」
ドアが開くや、蹴とばされ床に転がる緑髪の女。
あの時マイクと一緒に居た、あのプリエステスだった。
「あー……ドクさんって言ったっけ。マイクと一緒に居たのって、この娘で合ってる?」
「ああ、合ってるが」
転がされたまま立ち上がる様子がないのをおかしいと思ったが、どうやら縛られているらしく。
芋虫のように身をよじらせて、なんとか膝立ちしようとするさまは、なんとなく滑稽でもあった。
「――んじゃ、関係者全員揃ったところで、話を進めよっか」
ふんぞり返ったように座っていたレオナルドは、立ち上がり、なんとか膝立ちできそうなプリエステスを見下ろす。
「おいマイク。お前ら、なんでそんな場所にいたの? ラップルはともかく、お前らは別にそんな強くない訳だし? 『サフラ湿原』なんて、行ったこともなかっただろ?」
「そ、それは……」
プリエステスを見ながらのレオナルドの問いに、マイクは答えにくそうに視線を逸らし、なんとか嵐が過ぎるのを待とうとしていたらしいが。
「俺、ずっと疑問だったんだよなあ。お前から話を聞いた時もさ。『なんでこいつらそんな場所にいたの?』というのと『なんでお前らはラップル助ける為に、誰かに助けを求めなかったの?』っていうさ」
「それは……ラップルさんが、俺たちを逃がすために身を張ってくれて……こいつらが、俺たちの邪魔を」
「邪魔なんてしてねぇだろ。お前らは俺たちにモンスター擦り付けて逃げただけじゃねぇか。擦り付けられたモンスター倒した後だって、謝りもしなかったし、助けを求めても来なかったぜ」
あまり口ははさみたくなかったが、嘘を通されても困るので、そこはきっちり否定しておく。
どうもこのマイクという男、ただ口がでかいだけじゃなく、虚言癖があるんじゃないかと思えた。
口から出る言葉が信用ならない。
レオナルドもそこは疑っているのか、鵜呑みにするつもりはないらしかった。
この公平性は、俺たちにとってはありがたく働くのだが……マイクや、そこのプリエステスには苦々しいらしく、二人の顔色はどんどん青くなっていく。
「あー……マイクに聞いても仕方ねぇか。おいアイリン。お前だ。お前が話せよ。ラップルは何を考えてたん? なんでお前ら連れ出したの?」
呆れた様子でため息をついていたレオナルドだったが、すぐに無表情に戻って、今度は床に座るプリエステスへと視線を向ける。
「な、なんでって……それは、ただ、効率のいい狩場を見せてくれるって、ラップルさんが言うから」
「『サフラ湿原』が? マジかよ? ほんとにラップルがそんな事言ったの? へぇ!!」
こいつは驚きだ、とばかりに大仰に身振りするレオナルド。
大した役者っぷりというか「いやらしい奴だな」となんとなしに感じてしまった。
あんまりお友達にはなりたくないタイプかも知れない。
「なあレプラ。サフラ湿原って、そんな効率良いマップだったっけ?」
そうして、今度は後ろに控える『姐御』に視線を向ける。にやりと笑いながら、『姐御』は口を開いた。
「そんな訳ないじゃないのさ。何狙ったってエンシェントドーナツに襲われる超危険マップだよあそこは。足手まといつれてくるようなマップじゃないよ」
まあ、多少誇張はあるが、確かにあのマップは危険度が高い。
どこにでも湧くドーナツビーストだって急所狙いの一撃で即死させられるリスクがある位だから、不慣れな奴を連れて狩りなんて、できるはずもなかった。
少なくとも俺なら、そんな場所にルーキーを連れてきたりはしない。
「レプラ、あんたは黙っててよ! あ、あたしはラップルさんに頼まれてついていっただけだもの!」
「ふぅん、頼まれて、ねえ……まあ、確かに狩場としてはちょっと遠目の場所だ。プリエステスの転送奇跡はありがたいかもしれんもんなあ」
「そ、そうよマスター。なにも変な事はないでしょう? マイクは……ただ、あたしが浮気するんじゃないかって、ついてきただけだし!」
同意されたのがそんなに嬉しかったのか。
苛立ちの募っていた顔をわずかばかり綻ばせ、アイリンはレオナルドを見上げた。
「……横からですまんが、今なら、サフラ湿原に入る理由、あったりするぜ」
だが。俺は、それを黙っていてやるつもりはなかった。
プリエラを罵倒されたことに対しての復讐とかそういうアレじゃない。
ギルドメンバーすらだまそうとするこいつらの性根が、どうにも気に入らなかっただけだ。
「な、なに言ってるのよ貴方! 口から出まかせ言わないでちょうだ――あぅっ!?」
「ドクさん、その理由って?」
急にヒステリックに噛みついてくるアイリン。
だが、レオナルドはその頭を物理的に押さえつけ、俺の方を見る。
目は笑っていなかった。「下らん物言いしたら承知しねぇぞ」という、無言のイラつきも感じられた。
「――タウンメイキングシステムって、知ってるか? 最近実装されたシステムで、街とか村とか作れるっていう」
「ああ、聞いたことはある。興味なかったから深くは知ろうとはしなかったが」
「……っ」
俺が口を開いた途端、マイクの表情が先ほどより深く青ざめていくのが見えた。
アイリンはそれほどではないが、マイクの方は明らかに動揺している。
――隠し事が下手だな、マイク。
笑いそうになるのを押さえながら、確信を以て話を進めていく。
「俺も、あるギルドの奴らに頼まれて、材料集めでサフラ湿原に来ていたんだ。あのマップで必要だったアイテムは……『金獅子のたてがみ』。ドーナツレオか、エンシェントドーナツのドロップだ」
「……ほう」
余裕のまま話す俺に、どこか楽しくないのか、腕を組みながらじ、と見てくるレオナルド。
マスターも、無言のままに推移を見定めているようだった。
「ビーストの群れを擦り付けられた後、ドーナツレオを探していた俺たちは……普段ならどこにでもいたはずのレオを、いつまでも見つける事が出来ずにいたんだ。その合間、聞こえてきたのがさっき話した……ラップルらしき男の悲鳴だ」
あの時の状況をいま考えてみれば、なんとなく、ラップルとマイク、そしてアイリンが何を考えあのマップに居たのか……そして、なぜマイクとアイリンがビーストの群れに追われていたのかが、うっすらとだが、見えてきた気がしたのだ。
そしてそれは、恐らく当たっている。何せ、マイクの顔は面白いくらいに青白い。そして汗だくだ。
アイリンも、少しずつだが……身を震わせたり、忙しなく視線を彷徨わせたりするようになっていた。
「そのラップルらしき男が何故湿原の奥の方になんて入っていたのかその時の俺には解らなかったが……ラップル達は、レオを求めて湿原の奥まで入り込んでしまったか……湿原の奥までトレインして、湿原で身動きが取れなくなったレオやビーストを一網打尽にしてたんじゃないか、と思う訳だ」
「そうやって狩ってた最中にエンシェントドーナツに襲われて……んで、この馬鹿二人は逃げた、っていう事かい?」
「そこの二人の顔を見れば、あながち間違ってるとは思えんが、はてさて……」
ここまで話してなんだが、結論ははっきりとは言わない。
マイクやアイリンの表情は絶望を目の当たりにしたかのようだが、これを見て、レオナルドがどう判断付けるかは、それは俺の決める事ではないはずだからだ。
「街を作る為には、確かギルドマスターにならなきゃいけないんだったよな?」
そこまで話して、レオナルドは大きなため息を吐いて、またソファへと座りなおす。
ぼふ、と、身を沈めながら……レプラの顔を見る。
「ああ、確かそういう話だったね。んじゃ、なにかい? マイク。あんたら、ギルドを足抜けしようと企んでたって事かい?」
かたかたと震えていたマイクは、レプラに名指しされ、びくん、と大きく震えてしまう。
「そっ、それは……し、仕方ねぇじゃねぇか……仕方ねぇじゃねぇかよ!!」
最初、子犬のように震えていたマイクだったが……理不尽に感じたのか、耐えかねて、やがて怒鳴りつけるように声を響かせる。
「マスター、あんたのやり方はいつも温すぎるんだよ!! 使える手は全部使わなきゃ、黒猫やドミニオンズの糞野郎どもを潰すことができやしねぇ!!」
「そ、そうよ! 『マスターに従ってたんじゃいつまで経ったって勝てやしない』って、ラップルさんいつも言ってたわ! マスターは、いつもいつも二手三手言うのが遅くって……そのせいでいつも裏を掻かれてばかりだって! 『俺たちがどれだけ頑張ったってマスターが無能じゃ意味がない』って言ってたもの!!」
ここにきて、馬鹿二人が開き直ったかのように大声をあげて、レオナルドを糾弾していた。
それを涼しい顔のまま聞いているレオナルドとレプラ。
どちらかというと、俺の方がその冷静さに驚かされたくらいだった。
「――言いたい事はそんだけか? その……俺たちに無断でギルドから離脱して、勝手にギルド結成して、自分らの街を作ろうとしてたと、そういう事か?」
言いたいだけ言って息を荒くする二人に、レオナルドは静かに、それでいて針のようにピシピシとした、冷たい声で以て問いかける。
「そ、そうだよ……俺たちは、あんたのとこから独立して、俺達だけの最強ギルドを……」
「――そんな事の為に、他所様のギルド巻き込んだのかてめぇら!!」
怒声が、部屋を響かせる。
ぴしり、と窓がひび割れ、叫びと共に殴りつけられたテーブルは真っ二つに叩き割られていた。
その凄まじい迫力に、好き放題言っていた二人はそれ以上は声を発せなくなり、震えたまま、目を見開いて呆然としていた。
「……すまねぇレナックスさん。どうやら、身内のごたごたに巻き込んじまったらしい。この通りだ。どうか許してやって欲しい」
震えて黙りこくった二人を尻目に、レオナルドは立ち上がり、マスターの前で深く深く……腰を折る。
さっきの怒声とは裏腹に、静かな中に深い謝意を感じる……とても、申し訳なさそうな声であった。
「ああ……そちらもどうやら、いろいろと大変なようだ。ギルド運営というのは、難しいものだね」
ケリがついたと判断したからか、マスターも立ち上がり、レオナルドの肩にぽん、と手を置いて微笑みかける。
この時点で、話はもう決まったようなものだった。
「本当にすまねぇ。この落とし前はきっちりつけるつもりだ。後日そちらの意に沿う形で、必ず……必ず、詫びを入れさせてもらう、だから――」
「今回の事は、痛み分け、という形でいいよね?」
「えっ……?」
どんな要求を突き付けられてもかまわん、という漢らしい姿勢のまま謝意を示すレオナルドだったが……マスターは、そんなものを最初から受け取るつもりはないらしかった。
そう、最初から、多分そのつもりだったのだろう。
「こちらもそれなりに嫌な思いをしたけれど、そちらも大切なメンバーを一人失っている。君たちの事情は私達には関係ない事だ。大切なのは、どちらも嫌な思いをした、という点だけだろう?」
レオナルドの推理劇に付き合わされた形ではあるが、本来のところ、俺たちは痛み分けで終われればそれでよかったのだ。
どちらが良いとか悪いではなく、なあなあのまま、それできっぱり後腐れなく片付けば、それで。
「……負けたぜ、レナックスさん。やっぱ、あんたはおっきいや」
「勝ち負けなんて求めた覚えはないよ。それじゃ、この件はこれで……お邪魔して悪かったね。ドクさん、いこう」
「ああ」
用事が済めば、相手ギルドの拠点に長居する理由もない。
マスターに促されるまま席を立ち、そして部屋を出ようとして――ふと、マイクがかがみこんでいるのが見えた。
(……なんだ?)
腹でも痛いのか。それも仕方ないな、と思った矢先――俺達の方に向けてそろそろと歩き……いや、飛び掛かろうとするマイクの姿が見えた!
「なんっ――」
咄嗟の事過ぎて反応が間に合わない。
身をよじらせようとしたが、剣士系のマイクは速く、既に抜き身の剣を俺に向け突き出そうとしていて――
「あぐぅっ!?」
――そして、それよりも速い、マスターの動きによって封殺されていた。
位置的には俺の前を歩いていたはずなのだが、どうやら瞬間移動でもしたらしい。
マイクの首を掴んで逆側の壁へと叩きつけながら、その首筋に紅色の刃をあてがう。
「……次に私のギルドのメンバーに同じことをしたら、容赦はしないよ。それから――」
それまでの寛容さなどかなぐり捨てたかのように凶暴な視線を向け、マイクの耳元で、その場にいる者全員に聞こえるような声を叩きつけていく。
「私のメンバーを『変態』と侮辱した事、今すぐ謝りなさい。今すぐにだ!!」
「ひっ、あっ……ぐぅっ、ご、ごめっ――」
「聞こえるように謝れ!! お前は、私の大切なメンバーを罵倒したんだ!! 殺されても文句が言えないと思え!! ギルドマスターにとってはな、ギルドのメンバーは、それ位に大切な存在なんだ!!」
マイクの鼓膜が破れてしまうんじゃないかという位の大声が、部屋に木霊する。
突然の事に驚かされたが……だが、どうしてか、心温まってしまう自分がいて、憎たらしい。
「ご、ごめんよぅっ、もうしないっ、もうしないからっ!!」
「当たり前だ! レオナルド! 自分の息子や娘だろ、きちんと手綱を握れ!!」
「あー……ああ、ほんと、ごめん。きつく言っとく」
八つ当たりの如くレオナルドにも飛び火するが、これに関しては「うわあこっちきたあ」という様子で、心底苦しげであった。
マスター、怒りすぎだ。
「大体君たちは――」
「あーはいはい、そこまでな……んじゃ、俺達ここで失礼するから。んじゃあな」
「あ、ああ、わざわざ遠いところ来てくれてありがとね。気を付けて……」
「ど、ドクさんっ、放してくれ! 私は、私はな、君が命を狙われたのに黙って笑って帰ってやるほど――」
「解った解った。いいから帰るぞ。笑われちまう」
興奮気味に剣をわたわたさせるマスターを構わず引きずり、部屋を後にした。
これ以上は、マスターの恥になってしまうだろうから。
「は、放してくれ……もう、大分落ち着いた」
拠点から離れ、しばし。
転送NPCが立っている場所に近づき、不機嫌そうな表情ながらも興奮から覚めたらしい。
しょげたようにそっぽを向きながら剣をしまい、崩れた衣服を正していく。
俺もまあ、ちょっと強引に引っ張っていたので、その辺り申し訳なく感じてもいた。
「すまなかったなマスター。まさかあの流れで刺されそうになるとは思わなかった」
「……ああ、あれは本当に、私も油断していた。人の心って、解らないね」
最後のマイクの凶行。
マスターが間に入ってくれなかったら、死ぬことはないにしても、浅からぬダメージを受けていたかもしれない。
(いや、楽観できねぇか……)
――死んでいたかもしれない。
受け入れがたかった事ながら、俺はあんな小者相手に、殺されていた可能性があったのだ。
恐らく、俺が余計な事を言わなければ――どの道痛み分けで終わっていたモノを、必要以上にマイクを追いつめてしまった所為で起きた結末だったんじゃないかと思える。
今更のように、心臓がバクバクと鳴り始めて鬱陶しい。
ため息混じりに顔を上げると、マスターが静かに微笑んでいた。
馬鹿にするようなものではなく、見守るような、容姿に見合わない大人びた表情で。
「……なんだ?」
「ううん。ドクさんがそういう顔するの、久しぶりに見るなあって思ってね」
「そうか?」
「ああ。最近はなんというか、妙に上級者ぶってて余裕たっぷりだからね」
マスターにとって、俺というのは、どうにも小憎たらしいベテランのように映っていたらしい。
まあ、それでいいのだが。そうなろうとしてなったのだから。
ただ、こいつに言われるのはなんとなく悔しい気がする。特に意味はないのだが、なんとなく。
「マスターが子供みたいに怒り狂うのも久しぶりに見たけどな」
なのでやり返してやった。子供っぽいかもしれないが、やり返したかったのだから仕方ない。
「おわっ!? な、なんてこと言うんだ君は……私だって、怒る時は怒るよ」
狙った通り、顔を真っ赤にしてむくれるマスター。子供っぽい。実に子供っぽい会話な気がする。
「……大体、ギルドのメンバーが攻撃されたら、誰だって怒るに決まってるじゃないか。私じゃなくたって、きっとそうなるよ」
「そうだろうけどな」
「ドクさんは、照れ隠しに他の人をいじるのはやめた方がいいと思う。プリエラとかによくやってるけど、そういうのはプリエラ位しか喜ばないから」
「そうかもな」
「大体君は――」
「マスター」
こいつはいつもこんな感じで、感情が昂ると急に滑舌がよくなるというか、説教癖があるのが面倒くさい。
そのままだとキリがないのが目に見えていたので、話を区切る為に裏技を使う事にした。
「なんだい? まだ私は言い足りないことが山ほど――」
「『探し物』は見つかったか?」
聞いた途端、マスターの表情は急速に冷めてゆく。
「……まだだよ」
一言目にはもう、いつもの冷静なマスターになっていた。
「ドクさんには、ギルドの事を押し付けて悪いとは思ってるよ。今回だって、役に立てると思って嬉しかったんだ……なのに、あんなことになってさ」
「ほんと、ひでぇ話だったな。でも、マスターのおかげで上手く収まった。あの分なら、他のメンバーに害が及ぶことだってないだろうし、な」
「うん、まあ、そうなんだけど……でも」
「よし、飲みに行こう。腹が減っちまったよマスター」
「……ドクさん」
真剣な目で堅苦しい話をしようとしていたのが見え見えだったので、それを食い物で釣ってスルーする。
見え見えな持っていき方だが、このあたりは空気を読んでくれるはずだった。
「解った、ご飯にしよう。解決記念だ。丁度このあたり、美味しい店もあるしね」
ほう、と、悩ましげにため息をつくと、マスターは力が抜けたように柔らかく微笑んで、そう言った。
「ほう、それは知らなかったぜ。期待しちゃうぜ?」
「構わないよ。きっと驚くはずさ」
自信ありげに薄い胸を張って歩き出すマスター。それを追う俺。
そう、こんな感じでいい。これがうちのギルドの空気だ。
時々は真面目な事も言うが、軽い感じで終わってくれればいいんだと思う。
ついでに美味い食い物でもあれば最高だ。最強だ。無敵ってくらいに良い。
……こんな毎日を、ずっと送りたいものだと、後ろを歩きながら、そっと笑っていた。
-Tips-
スパルタ(職業)
剣士系上位職の一つ。呼び名として『格闘王』『武闘家』などがある。
ブレイブ系列の前衛職で、剣と格闘で戦う事を得意とするテクニカルファイター。
外見面での特徴は極限まで無駄を省いた軽装、そして細身ながら筋肉質な肉体美にある。
剣士系の素早い身のこなしと独特の格闘技能とが合わさり、単独での近接戦闘ではバトルマスターに匹敵する強さを誇る。
ただし素早さと身のこなしを活かす装備構成でなくては力を発揮しきれず、最大限に実力を出せる装備構成では防御がおろそかになるという弱点がある。
最適装備で挑むと魔法に対しての耐性が稼ぎづらい職で、特に頻繁に魔法が飛び交う上級以降の狩場での狩りには不向きとなっている。
スキルは全体的に対単体向けの、それも各技を組み合わせてのコンボ技が多く、剣で相手の身体を弾いてからの回し蹴りでの耐性崩しを狙う『ストレインフォルテ』、
腕に剣を固定させ蹴り技との組み合わせで大ダメージを狙うコンボ技『アイアンクラッシュ』、
拳での打撃と蹴り技を組み合わせてのヒット&アウェイコンボ『ラビットラッシュ』、
防御を完全に捨てて斬撃と殴打、蹴りや当身などを繰り出す『バトルフリークス』など、組み合わせが非常に多彩である。




