【第52話】公爵の妻と言うもの
どんなふうになったか興味あるでしょ?
それはまた今度。
12,000PV越えました。
たくさんの方々に読んでいただけて、本当に感謝しております。
ありがとうございます。
「本日中にイバラキの国境を越えたいですね。」
「う~ん、どうでしょうね。お隣はフクトウでしたっけ?」
「割と距離があったと思いますが。」
俺の希望に対してサチさんとキヨシゲさんが難しそうな顔をする。
「おやかたさまぁが、昨夜頑張っちゃうからぁ、もうこんなに陽が上ってるんだよね。」
「は、はは、ははははは・・・・スミマセン。」
そう、昨夜三人まとめてお相手したために今朝は寝坊してしまったので、出発時間が遅れているのだった。
べつにおれがわるいんじゃないとおもうんです。
海岸線を北上してイワキってところまでたどり着ければいいところだろうという事になり、移動を開始する。
朝食の時にメイドちゃんズが内股で歩くものだから、何があったかアッと言う間にバレてしまった。当主のやることだからと承認はされたもののフィアの態度を見ていればいつかそうなるだろうと全員が予想していたと言われ、俺は穴があったら入りたい気分だった。
まぁ、フィアがとても喜んでいるのとシロップやアニエスが今までと変わらずにみんなのお世話をしていることで認められたようなものだ。
昼休憩までぶっ通しで馬車を走らせてきたが、イワキにしてもまだ相当にある。
それと気になる追跡者がいる。
消さずにおいたマーカーが気配察知のレーダー上に現れた。
輝点はひとつだけだが、一人とは限らない。
馬車か騎乗で移動しているらしく、相当の速度が出ていた。
今は俺たちも休憩のために留まっているからか、輝点も移動していない。
距離にして200から250mってところか。意外に近いのが気持ち悪い。
俺にしか見えないレーダー画面を注視しながらつまむ程度の昼食を採っている。
離れてくれればと思っていた輝点が近づき始めた。
「警戒!アニエス、シロップ昼食の片づけを!護衛班兵装を装備!」
「はい!」
150mを切ったところで攻撃が始まった。
最初は視界外からの弓での攻撃。弓自身は射程が最大100mほどだから、この距離ではほとんど命中弾はない。俺が障壁を展開していることもあって誰かに危害が及ぶこともない。
それでも仲間がいないとは限らないわけだし、吶喊されれば非戦闘員が傷つくだろう。
アニエスもシロップも急いで片づけを済ませ、スタッフと共に生活車両へ逃げ込んだ。
少なくとも弓やボウガン程度であれば大丈夫だ。
散発的な攻撃ではあるが、同時撃ちでもしていない限りはこれは複数の敵がいるだろう。
飛来する弓の中に火矢が混じるようになった。ただ、馬車は障壁の中に入っているので被害はない。
レーダー上ではマーカーのついた敵は一人だが、俺たちを囲むように配置されているらしい敵は20人以上と思われる。
前衛は10人ほどか、じりじりと距離を縮めている。
連中に魔法を使う奴はいないのだろうか。今のところ魔法による攻撃はない。
刹那、一際大きな衝撃がデストロイウォールにぶつかる。
ウィンドカッターが障壁に阻まれたようだ。いよいよ魔法使いが出てきているのか。
障壁そのものはあの巨人にさえ耐えられるが、魔法を使う敵は今までほとんどいなかった。
いつかそうした相手が出てくるだろうとは思っていた。
吸血鬼にも勝てはしたが、フィアも俺も万能ではない。ナイフ一つで死ぬことだってあるだろう。あ?フィアは死なないか。不死身なんだった。
フィアが大剣を抜き放ち、一番近い敵から切り崩しにかかる。
水平に構えた大剣を後ろに、風のような速さで駆け抜ける。障壁をそのまま突き抜け、一閃ひらめいた。
レーダー上から反応が二つ消えた。
俺もアローを放つ。念じて射出したアローは10。それぞれがVLS(垂直発射装置)から撃ちだされたミサイルのように手元を離れた瞬間に曲がりながら飛翔し、マーキングされた敵に襲い掛かる。
的を射抜いたのは9本。生き残った奴が一人いて、俺はマーカーを打つ。
障壁を使ったらしい。魔法使いの使う障壁は純粋な防御魔法で、俺のみたく攻撃を受けると反撃を咬ますとかいうえげつないものではない。俺の障壁の向こう側でフィアが無双を続けており、敵の魔法攻撃をかいくぐり、すでに5人を切り伏せている。強いな。
今回の敵には純粋な剣士が多いようで、フィアには相性がいいらしい。
フェイントからくる突きを剣と並行に突っ込みで躱し、引き戻されようとする剣と同じかそれ以上の速度で懐に潜り込む。
敵の表情が驚きに満ち、150㎝を超える長大な刃が胴から首までを切り上げた。
上下に切り分けられた体躯が血飛沫を上げるころにはフィアは既にそこにはおらず、次の剣士に切りかかっている。
レーダーを見る限り残るはマーカーの二人と他には4人だ。
中衛、後衛ばかりが残っており、前衛は今フィアが切り結んでいる一人だけだ。
俺は中衛、後衛を始末することにしよう。
デストロイウォールはそのままに、俺も障壁から飛び出す。チラッとフィアがこちらを確認し、敵をさらに上回る速度で翻弄している。
最初からマーカーを打っていた奴のところへ目視ではなくマーカーでテレポートする。
瞬間の視界の揺らぎの後、目の前に30歳ほどの鎖帷子を着込み、金属製の籠手やグリーブで武装したがっしりとした体形の男が居て、目を見開いていた。
「お前らは解放の光なのか?」
全くの自然体で目前に現れた俺に対し、口も利けないほどの衝撃を受けているようだ。
「ち、ちがう。俺たちはそのような連中は知らない。」
「では、なぜ俺たちをつけ狙う。だれの指示でやっている。俺たちをやれると思っているのか?」
「バカな!?、お前たちの敵はお前たちがどうこうできる相手ではないわ。」
「それを聞かせろと言ってるんだよ。二度は言わない。おまえは誰の指示でこうしてここに居る。」
「言えると思うか!」
徒手空拳らしい、正拳を繰り出してきた。
片手でそれを受け止め、その拳を引きながら足を払う。
渾身の拳を止められたのが信じられなかったか、見開いた眼を俺は無視して引きずり倒す。関節を決め、背後から馬乗りになる。
「聞いても素直に答えられないなら喋りたい気持ちになってもらう方がいいか。」
イメージする。催眠誘導と自白剤を使用するイメージ。
その効能を発現するプロセスは俺の中で勝手に組み立てられ、俺の意思で魔法と言う形で影響を発揮する。
「自白強要!」
押さえつけている男から逆らおうという力が抜けた。
ゆっくりと男の拘束を解くが、逃げるでも反撃するでもないようだ。
「お前たちは誰の指示で動いている。」
「カロリーネ様の指示で動いている。カロリーネ・フォン・オラニエ=ナッサウ=ディーツ様だ。」
ナッサウ家。現親王陛下のお父上、つまりは大公陛下の妹君が降嫁された先がナッサウ家だったはずだ。
皇族の降嫁先として選ばれるほどだから立派な伯爵家であったはずだが、なぜ俺たちを廃しようとするのか。
「どんな目的がある。」
「現親王の弟君が我らの謀反を察し、嗅ぎまわっていた。ようやくに退けたと思った矢先に貴様らが叙任され、断罪の責を負うなど我らの企みを知っているものの策に違いないではないか。技量を見定め、あわよくばと吸血鬼を差し向けてみたがあのアバズレは自分の食欲のことばかり優先しやがってお前たちに倒された。
やはり、からめ手の方が良いかとも考えたが、お前たちは執政の世界に顔を出さないばかりか外ばかりうろつくからな。こうして手の者の中から汚れ仕事に長けた連中を集めているわけさ。」
う~ん、俺たちの与り知らぬところでオカシナ陰謀が進行中のようだ。
それも報告して任せればいいのだろう。こっちの知ったことではない。
セキセンの力を借りればいいだろう。主要な街にはどこにも宅配機能を持ったセキセンの商業ギルドがあるから。
この男に聞くことはもうない。
俺は男を開放し、自白魔法を解いた。
「・・・・・・おれは?き、貴様、タダで済むとか考えてないだろうな。」
「大丈夫だ。ナッサウ家もろとも全滅させてやんよ。」
「キサマ!」
ショートソードを闇雲に振り回し始めたが、俺の障壁はそんな果物ナイフでどうにかはならんよ。
障壁のカウンターアタックを発動させた時点で男の体が消し飛んだ。
すでに中衛までもフィアの手に掛かっており、残っているのはマーカーされている魔法使いだけのようだ。
「フィア、そいつは逃がせ!」
「はい、でもいいのですか?」
木立に紛れるように逃げを決め込んだ魔法使いが姿を消す。
「あいつにはマーカーをつけているからそのままアジトまで逃げてもらった方がいいんだ。」
「わかりました。」
馬車の障壁を解除し、みんなの無事を確かめる。
「ご主人様ぁ、お怪我などはありませんか?」
「ご主人様、ご無事でしたか?」
障壁が解除されるなり、嫁メイドたちが駆け寄ってくる。
ペタペタと俺とフィアの体中を確かめ、二人とも俺の胸に飛び込んできた。
腕の中が幸せだが、フィアが隙間を探してピョンピョンしてるのも可愛い。
「働き甲斐があるってもんだろう?」
シゲさんの冷やかしに頭を掻く。
「勘弁してくださいよ。」
再び周辺警戒をしながら休憩用のテーブルやチェアを出し、みんなに席に着いてもらった。
情報共有が目的だ。
「親王陛下の叔母君の家系が謀反?随分と怪しげなことになって参りましたな。」
「取り敢えず書状でユンカーさんに先触れを出した方がいいかなと思うんですが。」
「それがいいだろうな。じゃぁ、おれたちゃぁ今日の移動はここまでって事にしねぇか。ソウタは書状の準備を急いだ方がいい。」
「ええ、判りました。早速準備しましょう。アニエス、シロップ、申し訳ないがお茶の支度を頼むよ。今日の移動はもうない。」
「判りました。お任せください。」
キタイバラキのイソハラと言う場所らしいが、大規模な市街地が無いようで商業ギルド自身が存在しなかった。書面はできたので次に商業ギルドを見つけた時に依頼すればいいだろう。
夕方になり、レネゲイドが歩哨のために立つ。
食事の準備も始まり、暗闇の中に焚かれたライトの魔法がキャンプの雰囲気を盛り上げてくれる。
嫁メイド二人が給仕を済ませ、全員が席に着くとみんながこちらを向く。
俺が「いただきます。」を言うまで誰も食事に手を付けないことが何とはなしに習慣化してしまっているのだ。、
今夜は食事当番が俺ではなかったので、争奪戦のようなことは開催されていないが、十分な量の食事を堪能し、寛いだ雰囲気となった。
俺とフィアが紅茶の代わりにと淹れた緑茶をみんなに振る舞うと、ふーふーと冷ましながら湯呑からみんながお茶を飲む。
「ちょっと苦い様な気がするんですが。」
サチさんが感想を述べると、シゲさんがそうか?ともう一度お茶をすする。
「少しの苦みの後に甘さが感じられますね。これはこれで良いモノだと評価しますよ。」
キヨシゲさんには判ってもらえたらしい。
サチさんも続けて口をつけたりせずに、一口ごとにその甘みとやらを探しているらしい。
ちょっと微笑みながら、「そのうちに判るようになりますよ。」と教えるとそういうものかと納得してくれたらしい。
緑茶のうまみは年齢を刻んだ人の方が早く見つけるようだ。
「それで、お前さんはシロップとアニエスをどんな扱いにしようと思ってるんだ?」
どういうことか判らないという表情をしてみせると、シゲさんが更に口を開いてくれた。
「お前さんがこの二人を気に入ったのは判った。だがな、フィアちゃんのような立場にするならメイドとしての仕事をさせるわけにはいかないぞ。貴族としての道を歩むためのちゃんとした教養を磨かせるべきだ。
それが側室と言う者だ。
今まで通りにメイドと言う職を続けるならそれはお妾さんで、貴族である必要はないが、その身を保障する必要もある。
他のメイドと明確に立場を違わせる必要があるんだ。屋敷に雇われているメイドとソウタに目を掛けられているメイドは仕事に明確な差がないといけねぇ。
二人はおめぇとフィアちゃん専属であって、その他の仕事をみんなと一緒にやるとけじめとか境目が分からなくなっちまうんだよ。」
意外な話に俺は二人を見やる。
「二人はどうしたいと思う?俺はシロップとアニエスが側室でも妾でもフィアと同じように考える。日がなを過ごす方法をどうするかってことだな。」
二人はお互いを見つめ合ってからそれぞれの思いを口にした。
「私はフィアちゃんのようにお館様と並びたち、親王陛下のお側に立つことはできません。今更自分の仕事を変えるようなことはしたくないのです。
それでなくてもご寵愛を頂き、側に居ることを認めてくださったのですから、これからも気安く接していくことを許してもらえれば妾として使っていただける方が幸せです。」
「わ、私もアニエスさんと同じで今から貴族のように振る舞えと言われてもムリです。出来ればこれまで通り楽しく過ごせればいいのですが。
仲良くした話し方でメイドをさせてもらいたいです。」
二人は立身出世を望んでいるわけではなく、俺たちとこれからも気安く過ごして行ければ良いという。
「判った。ではシゲさん、そして皆さん、この二人は俺とフィアのためだけのメイドとします。しかしながらそれは屋敷に居る間だけのことにしませんか?旅に出れば誰もが等しく危険を分かち合いますので、これまで通りの仕事を希望する二人には皆さんも世話を任せてやってください。」
「いいの?助かるわ。」
アオイさん、正直ですね。
「はい、私も皆さんと一緒に皆さんと同じように旅をしたいです。自分たちの出来る仕事を皆様のためにしていきたいです。」
シロップはまじめな性格だよなぁ。
「誰がだれのためって言うよりは、誰もが全員のために努力する方が冒険者パーティーらしくはありませんか?」
アニエスも良いことを言うな。
「じゃぁ、そう言う事にしようじゃねぇか。みんな分かったか?シロップとアニエスはソウタとフィアちゃん専属のメイドだ。だが、旅の間はみんなも甘えていいことにする。
ただし、甘え方には注意しろよ?こいつらはソウタのお手付きだからな。」
みんなから笑いが起こる。
俺はひたすら恐縮し、頭を掻くよりない。
「みんな、申し訳ない。そう言う事だからって事もないんだが、二人の面倒をよろしく頼みます。」
「こちらこそ。」
全員から承認の合唱を聞き、二人のメイドはその立場を明確にしたのだった。
二人とも深く頭を下げ、これからも変わりなくよろしくと挨拶をし、全員が楽しく就寝までの時間を過ごした。
その夜は二人は晴れがましい思いで自分たちの部屋へと戻って行った。
気分がノッているうちに宛がわれた区画を自分好みにしたいそうだ。まぁ、これからそこが自分たちの気の許せる空間になるのだし、好きにするのがいいだろう。
夜伽はいいのかと冷やかされていたが、フィアと俺の時間も大事だと二人ともそろって固辞してしまった。
俺としては三人の嫁がいると考えるようにしたので、いつでも気兼ねなく俺たちの馬車に出入りしていいと念を押しておいた。
シロップとアニエスにはフィアに遠慮してほしくはない。
フィアが毎晩俺と過ごすのは本妻だからと言うだけではないことを理解させている。
そのうえで、自分たちの欲求を我慢しないように、気の向くままに自由に来るようにと”お願い”しておいた。
もう一つのお願いは、俺たちだけで居る時には特に口の利き方に気を付けるようにと。
自分たちが俺の妻であるという自覚を持って、自信をもって会話を楽しもうと言っておいた。
それからと言うもの、目が覚めると上にフィアがいて左側にシロップがいたり、右側にアニエスがいたりするようになり、時には三人に囲まれて目が覚めた時から幸せだったりと自分たちの場所を決めているらしい。
就寝前に彼女たちが馬車に入るとみんなでとても砕けた口調で世間話やシロップの実家の話。アニエスのこれまでの恋バナなどを楽しく聞かせてもらったりした。
「やだ、恥ずかしいからもう聞かないで!」
「え~?ソウタさんも詳しく聞きたいですよね?フィアちゃんもアニエスちゃんの昔の男が気になりませんか?」
「シロップ!私のは5歳の時の話だもん。ソウタさんが初めてなんだからね!」
「私もソウタさんが初めてです。お屋敷に伺ってソウタさんにシテもらうのがとっても恥ずかしかったです。」
「私も初めてがソウタさんですからね。」
おいおい、俺だけが恥ずかしいってどういう拷問なんだよ。
「たのむから、その話から離れてくれ!悶絶死してしまいそうだよ!」
「「「なぜですか?」」」
いや、コッチがなぜだよ!?
そんな毎日を過ごせるようになり、シロップもアニエスも生活に潤いを見せ、自信にあふれた仕事ぶりを見せてくれている。
フィアも自分の思うとおりになっているのが満足のようで、本当に三姉妹かと思わせるくらいに仲良くしている。
三人で俺をシェアしているようで、何かの理由がない限りは夜を共にするのはフィアとシロップか、フィアとアニエスだ。
俺の体力を慮っているのか、愛し合う時間が短くならないような工夫なのか教えてはくれないがそのようなものなのだろう。
俺は気づいてはいたが、口にしていなかった事を三人が揃っている就寝前の時間に話してみた。
「なぁ、みんなに聞いておきたいんだが。」
「なに?」
アニエスがキョトンとした顔で俺を見る。
フィアとシロップはどちらの胸が大きいとかどうでもいい勝負をしている。
目が合ったアニエスに聞いてみる。
「こんな風に暮らしていたらそのうち誰かが妊娠したりしないかな。」
「フィアちゃんが最初です。」
「何故そう思う?」
「私たち二人は危険日には夜伽をしないようにしています。将来、子供が大きくなった時に余計な軋轢を生まないためにもフィアちゃんが最初でなければならないのです。」
「おう?そんな気遣いまでごめんな。」
「違いますよ。」
シロップが俺たちの話に参加してくれた。
「気遣いじゃないの。これからもずっと、ずうっとこんな風に暮らしていけるようになんだよ?私たちだってヤマノベ公爵の妻です。
いずれ家臣団と言うものも出来てしまうでしょう。そういう集まりは将来必ず家督争いを画策しようとするものなの。だからいずれ出来る子供たちだって、その時に苦労しないようにちゃんと序列を守るのも私たち三人の大事なことですよ?」
シロップの話を聞き、自分の浅慮を恥じる。
「お前たちの方が俺よりよほど貴族だよな。」
「そうですよ?シロップちゃんもアニエスちゃんも、私だって公爵家の妻ですから。将来のことはちゃんと話し合ってます。ソウタさんが心配しなくたって大丈夫なんですから。」
何だか、俺には勿体ないくらいの妻たちに安心してフィアに口づけをする。
シロップとアニエスにも心からの口づけをする。
三人がとても幸せそうな表情で飛びついてくる。
今日は全員を可愛がってあげる番のようだ。全員大丈夫なのかと尋ねるとフィアだけが大丈夫じゃないという。
それは、フィアを集中的に可愛がる必要がありそうだ。
三人の嫁たちがいつそんな大事なことを?それは資材車両にあるお風呂場で。
彼女たちなりの知恵を生かして恒久の安定した生活を考えているようです。
でも、この旅から帰ったら屋敷中が大騒ぎになりそうですね。
作者としてはそのシーンなんかを楽しみにしていますよ。




