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【第25話】覚醒

2016年4月22日 誤字修正

 一夜が明け、陽の上りはじめるころには二人とも目を覚ました。

 相変わらず契約を済ませた後もフィアは俺の上で寝る。

 フィアによれば俺が抱え上げるので、それに甘えているだけだというのだがもう、それはそれで標準仕様なのだろうと思うことにした。

 毎夜、フィアは俺の心臓の音を聞かないと眠れないのだそうだ。

 いつも俺が先に目覚め、フィアの髪を撫でて意識の覚醒を待つ間に体内の魔力も覚醒し、その日を満足に過ごすための活力を魔力と共に練っているのが習慣になっているように、フィアは目覚めると俺の心音を確かめ、微睡まどろむことで体内から昨日までの疲れを拭い去っているのだという。

 お互いにそれを必要と思っているからこそ、俺はフィアを抱き上げて眠り、フィアは俺の上で寝るのだという事だ。


 昨日あてがわれた部屋は聖銀の巨人から僅かの場所にあり、ゴーランドの計らいなのかツールワゴンに様々な工具が乗せられたものと、レネゲイドの仕様書、構造図、回路図などその全てがつまびらかに記された書類の数々が用意されていた。

 手に取ってみて驚いたのだが、その全てが日本語で書かれていた。

 技術者という年若い男性に聞いてみると、俺の親爺がこの書類を作成した際には日本語の今俺が手に取っているマニュアル類しかなかったそうなのだが、レネゲイドの製作と並行して翻訳作業が行われたそうで、それらが結果的にレネゲイドを完成へと導く足枷になったのだという事だ。

 と言うのも、完成を間近にして俺の親爺は病に伏せり、当時のアマクサの技術者たちへの教導に時間を費やさざるを得なかったのだ。

 そうして死との瀬戸際せとぎわを歩みながらもレネゲイドの製作を続けたという事だった。

 親爺からの申し送り項目と言う書類の束も渡された。

 これらにはゴーランドから聞いた「未完成」の部分についての解説と、製作者の意図が綴られていたのだが正直に言うとこの世界でどうしろと?という内容だった。

 動力源はこの世界に溢れている「魔力」なのだが、レネゲイドそのものの動作を司っているのは所謂いわゆる「電気」なのだ。

 異世界幻想電気騎士とでも表現すればいいのだろうか。

 魔力を通すことで放電柵に磁界を発生させ、プラズマの生成に成功したこのアーマメントシェルの動力源、「精霊炉」に足りないものは「コンデンサー」だった。

 コンデンサーと言う部品は日本のコンセントのような交流電気は素通りするものの、電池のような直流電気は通さないという性質を持ち、瞬間的にバッテリーのように蓄電する機能を持った部品なのだった。

 現代日本のほとんどすべての電気製品に搭載されており、安定した滑らかな電気を作る時、電気回路に有害なノイズを取り除くとき、その大きさや材質によって実に様々な能力を発揮する重要な部品なのだが、充電と放電を一瞬で行う事でその役目を果たすのだ。

 ただし、親爺の申し送りにかかれているコンデンサーの電気を溜められる容量が明らかに桁違いだった。

 パソコンや家電製品に仕込まれているコンデンサーはその容量を示す大きさがμFマイクロファラッドなどと言い、μは10のマイナス6乗の小ささである。もっと小さなpFピコファラッドという10のマイナス12乗という微細な単位までも用いられるのがコンデンサーの世界なのだが、親爺の資料によれば必要なコンデンサーの容量は1TFテラファラッドと記されていた。

 つまりは10の12乗の大きさの容量が必要という事だったのだが、そんなものは現代の地球上にだってありはしないのだ。

 そしてその用途が「バスターランチャー」のエネルギー充填に用いるためとある。

 つまりは、レネゲイドの兵装の一つに必要な電力を瞬時に供給するために必要だと書かれているのだが、それはレネゲイド本体ではない。

 という事は・・・レネゲイドはその特殊な兵装以外は完成しているのである。

 軽い怒りのようなものを覚える俺だったが、書類に目を通していくとそれが必要な理由が見えてくるのだった。


 破壊をもたらす巨人たちはその巣の中で生まれ出で、その身に蓄えた負のエネルギーが十分な量に達すると人の里に現れ、破壊衝動の赴くままに複数の個体でもって破壊の限りを尽くすというのだが、それらに対抗するレネゲイドは本体は操縦者の魔力によって動くため、操縦者の魔力量によって活動時間が定められ、攻撃力は兵装に備えられたコンデンサーの容量によってその威力が変わるのだということが判った。

 そして巨人たちの巣と言う場所が要塞化されており、その擁壁を突き破るために1TFという途方もない容量のコンデンサーが必要なのだということが判った。

 結論として、レネゲイドが動きさえすれば今地上に蔓延はびこる巨人たちを殲滅することは容易く、しかしながらその根本である巣を叩くには力が及ばないという事なのだろう。

 単純に大容量のコンデンサーを得ようとすれば、構造が比較的単純なアルミ電解コンデンサーがこの世界でも加工が可能だと思われる。ただし、アルミが存在すればだが。

 希少金属であるタンタルを用いたタンタルコンデンサーでも大容量は得られやすいのだが、これらを層構造にし、表面積を大きくするために電解液を染み込ませた紙のような絶縁体とサンドイッチ構造にして巻き取る、旋回型がいいだろう。


 1000年の昔に動かすことに成功した比翼のカップルは、バスターランチャーを使用していない。

 その時点で構造が完成していたのだが、コンデンサーがないために利用することができなかったのであろう。

 目が覚めた後、朝食を頂き、俺たちはいよいよレネゲイドに触れることとなった。

 この1000年は一度も動いていないわけだから、それなりの整備が必要なのではないかと疑ったわけだ。

 しかしながらこれさえも杞憂で、半年に一度は各関節部にグリスアップもなされており、四肢や体幹を支える筋肉に当たるアクチュエーターにも埃もないように手が入れられているのだった。

 そうなると最早もはや動かしてみるしかないのである。

 搭乗するのに正式な衣装がある訳でもないようだったので、普段の冒険者スタイルで乗り込むことになった。

 頭部は各種感覚機器や電子機器が所狭しと配されており、大きいのだが人が入る余地はない。センサー類が沈黙を守っており、動き出す気配は感じられなかった。

 調べてみると、搭乗できる場所は胸部にあり、外部の装甲が三方に開かれるようだった。

 だったというのは、その開き方が分からないからで、周辺を調べてみたのだがそれらしいものは見当たらなかった。

 仕様書、構造図、回路図などをひっくり返すうちにサイコメトリーシステムと言う項目が目についた。

 これも異世界感を台無しにする命名で、搭乗者登録されたパイロットが外部から遠隔で起動を促すシステムであると登録作業からの流れが詳しく解説されていた。

 左足の内側にあるDNA認証装置に二名の搭乗者を記憶させる必要があり、一度登録が受理されると向こう200年は更新ができないような仕様となっていた。

 つまりは搭乗者が寿命で死亡するまで次の搭乗者を受け入れるつもりがないという事なのだろう。

 俺はフィアを連れて左足のメンテナンスハッチを開く。

 中に現れたガラス質の基板のようなものが現代科学を彷彿とさせる。

 各部には日本語で注意書きや機能説明があったので、どうすべきかは構造図の解説部と照らし合わせることで容易に理解できた。

 フィアとの契約でもそうであったが、ここでも血液で認証しなければならない。

 「Male」と書かれたセンサーと「Female」と書かれたセンサーにそれぞれの血液を載せるようだ。

 「フィア、俺の血をここに乗せる必要があって、こっちにはフィアの血を乗せるようになってるらしい。ちょっと痛いがこのナイフで指先を突いてくれるか。血を乗せたら治癒魔法で治すからな。」

 「はい。わかりました。」

 それぞれの指先を別々の投擲用のナイフで傷つけ、血をセンサーに乗せる。

 「ん?」

 いくらまっても何の変化も現れない。

 訝しみ、あちこちを見て回ると、血を乗せた後でこのハッチを閉じる必要があるらしい。

 マニュアルを読めってことだな。

 慌ててハッチを閉めると、内部からロックがかかる音が聞こえる。

 ハッチ表面の表示灯が黄色からオレンジに変わり、点滅している。

 解析作業中とでも思えばいいのだろうか。

 1分もしないうちに点滅が点灯に変わり、オレンジが緑に変わった瞬間、どこからともなく高周波な轟が響きだした。

 旅客機のエンジンが唸りはじめるような低い音は次第に大きさを増すとともに甲高い音に変わり始めた。

 それでも最初のうちは「かっこいいなぁ」ぐらいの音だったのだが、終いには聖銀の巨人が佇むホールに響き渡る轟音になり、辺りに居た全ての人達が巨人の周りを遠巻きに注目するようになった。

 ホールにいなかった人の中でもこの音が聞こえた範囲にいる兵たちは慌てるようにやって来て、鼓膜が破れそうな轟音に近づくこともできずに見守っているようだ。

 何かが破裂するのではないかと言うレベルにまで高まった音が前触れもなく途切れた。

 いきなり訪れた静寂にまだ鼓膜が痛い。


 Personal authentication procedure has been completed.

 (搭乗者の認証手続きが完了しました。)

 Inspection of the fuselage is complete, we made sure that there is no abnormality.

 (機体各部の点検が完了し、異常のないことを確認しました。)

 To start the boarding procedure of the occupant.

 (搭乗者の搭乗手続きを開始します。)

 Rider away from the mobile, please wait until the stalemate.

 (搭乗者は降着状態になるまで機体から離れてください。)


 英語でアナウンスが流れ出し、俺にしかわからないようで見上げたまま固まっているフィアを抱えてレネゲイドから離れる。

 スムーズな動作で屈みこんできたレネゲイドは片膝を立ててしゃがみ込み、胸を起こすと胸郭の装甲最外郭が上に開き、中から現れた滑らかな光沢に包まれた半透明のキャノピー状の装甲が中央で割れ、左右に開いた。

 周囲にはすでに100人を超える観衆が集まっており、1000年ぶりに動き出した巨人にどよめきともさざなみとも取れるような動揺が広がっているのが判る。徐々に広がって行く小さな声でのささやきは徐々に大きな声での話し合いになっており、しかしてんでに喋り出すものだからもう、大声での怒鳴り合いに近い状態である。

 その騒めきの中でも明瞭にオペレーターのような声が響き渡る。


 The operation system of language Are you sure you want to change from the English?

 (操作系の言語を英語から変更しますか?)


 「Yes, after that we ask in Japanese.

 (ああ、以降は日本語で頼む。)」

 なけなしの知識で英語で指示を出してみた。

 数瞬の静寂を挟み、再びレネゲイドが語り掛けてくる。

 「マスター、機体に搭乗していただき、各種の初期設定を行ってください。この際にはお二人で手続きをしていただく必要があります。」

 周囲のざわめきが一瞬で爆発的な歓声に変わった。

 「ウォー!動き出したぞ!」

 「これで勝てる!もう奴らに怯えなくてもいいんだ。」

 口々に感想を述べあい、互いの肩を叩き合って喜びを分かち合っているようだ。

 近くに集まってきたメンテナンススタッフの期待のこもった目に促されるようにフィアと俺はレネゲイドのコクピットに潜り込む。

 薄い青色の革張りシートに俺が、薄いピンクの革張りシートにフィアが座るとレネゲイドは音もなく静かに立ち上がって行く。

 段々と高く広くなる視界にフィアは「うわぁ、うひゃぁ」と感嘆の声を上げている。

 立ち上がる間に左右のグラスハッチが閉じ、上に開いていた胸郭装甲が下りて完全に閉まった。

 「姿勢制御を初期化します。」

 アナウンスが流れ、俺たちの腰を下ろしているシートが最適なホールド感を求めて動き出し、フィアがまた叫ぶ。

 「ひゃぁ?」

 前後左右にも上下にも動きながら、ペダルや操縦桿のようなレバー類との距離を測っているらしい。

 「コクピット内環境を初期化します。」

 周辺を取り囲むように配置された表示器やモニターが明滅し、英語で表示されていた文字がすべて日本語に変わる。

 スイッチ類やレバー類の表記もすべて日本語に変わり、逆にその構造が気になってしまった。

 「駆動系統の最適化を行います。この作業中は搭乗者の魔力を自動で読み取り、供給回路を形成しますので、初期設定中は不快感を伴う場合があるのでご注意ください。」

 すぐに俺たちの体をまさぐるような気配が伝わり、若干の喪失感を伴った。これが供給回路を形成するという事だろうか。

 「うえ?」

 フィアのリアクションが面白い。

 と、その時唐突に激しい衝撃が襲ってきた。

 周囲が揺れ、スタッフや兵たちが動揺している。

 腹に響く轟音と天井から舞い落ちる砦の構造物がさらなるパニックを引き起こしている。

 レネゲイドが何かやったのかと思ったが、外から警告が飛ぶ。

 「敵襲!50体を超える巨人が第1砦を破った。第2砦も間もなく抜かれるぞ!迎撃態勢!!スタッフはレネゲイドの出撃準備!兵装を出せ!」

 ゴーランドから的確な指示が飛ぶ。

 スタッフエンジニアは冷静さを取り戻し、それぞれが駆けだすように仕事へと戻った。

 「マスター、すべての初期設定が完了しました。ASX-9Aレネゲイドは出撃できます。」

 アナウンスが流れ、機体内は静寂に包まれる。

 センサーの反応や小さな機械音、電子音が耳に届いてくる。

 足元ではタイヤのついた架台を押してくるスタッフが見え、15メートルを優に超える巨大な日本刀のような刀や、どう見てもライフルに見える2丁の銃。レネゲイドが完全に隠れられる大楯が並べられた。

「ハードポイントに兵装を架装します。初期ウェポンは左アクチュエータはシールドを、右アクチュエータはバニシングライフルを装備します。予備のバニシングライフルは背面ハードポイントに、ソニックソードは左腰のハードポイントに装着します。強制イジェクトは音声コマンドで行えます。」

 滑らかにレネゲイドは各種武装を拾い上げ、自分で宣言したとおりに武装した。

 「外部拡声」

 俺が声を発すると「了解」と簡潔に回答が来た。

 「足元のスタッフは退避してくれますか!正面ゲートを開けてください。出撃します。」

 「ま、待ってください。ソウタさん、この鎧を動かせるんですか?」

 胸を張って答える。

 「いんや、全然わかってない。」

 「ふえぇ!?どうするんですか?」

 「やってみればわかるだろう。」

 「・・・」

 地味にダメージが来た。フィアが可愛い顔に半眼を貼り付けて隣の俺を見る。

 「いや、だって何もしなくても動いてるんだぜ?」

 言ってるうちにも正面の鋼鉄製の城門が開いていく。

 その向こうはもはや戦場だった。立ち上る煙とその中に見える炎。

 不本意だが、見慣れた醜い巨人たち。

 「レネゲイド、あの巨人を殲滅する。」

 「了解しました。自律行動スタート。殲滅戦に入ります。」

 「頼んだ。」

 短い会話ですべての機能が最適な動きを行う。

 正面を睨むようにレネゲイドの両眼が強烈な蒼い閃光を放ち、大きな歩幅で格納庫のようなホールから歩み出る。

 「全力状態の稼働時間は9時間。殲滅に必要な戦闘時間は20分と予想されます。全力状態を維持しますか?」

 「いや、出力は60%で。戦闘時間はどうなる。」

 「出力60%、了解。戦闘時間は21分となります。」

 変わらねーじゃないか。

 「戦闘開始!」

 俺の合図でレネゲイドははじき出されるように走り出した。

 第3砦を飛び越え、第2砦に攻撃を加えようとしている巨人にライフルを向ける。

 瞬時に照準を合わせ引き金を引いた。

 「うおっ?」

 ライフルは太いレーザー光を吐き出した。

 巨人たちはまるで虫けらのように千切れ飛び、レーザーはレネゲイドの腕の動きに合わせて周辺の巨人たちを薙ぎ払っていく。貫通性が高い直進レーザーは一体や二体の巨人どころかその後ろの巨人たちもまるで障子紙を破るように串刺し、千切り飛ばし、薙ぎ払う。

 虐殺とも呼べない蹂躙だった。

 たった一発のレーザーで30体近い巨人が襤褸屑ぼろくずのような有様だった。

 これでなんで21分もかかるというのか。

 ようやく地面に降り立ったレネゲイドは右手のバニシングライフルを左肩に回し、そのまま左腰に佩刀しているソニックソードを鞘から抜き放った。

 手近のといっても随分向こうになってしまった巨人めがけ、低い姿勢でレネゲイドが疾走する。

 5体ほどの巨人が下顎を外し、あの闇玉を充填し始めたのだが、先頭に立つ一体目はソニックソードによって頭から又までを一刀の元に叩き切られてしまった。

 二体目は闇玉をこちらの胸に向かって吐き出したが、闇玉ごと横一線に切り払われた。

 その後ろの巨人が吐き出した闇玉は剣を振りぬいた姿勢からは間に合わないと思ったのだが、盾をかざし、まともに受け止めた。

 軽い衝撃が走るものの、それ以上に何かが起こることはなかった。弾き飛ばしてしまったらしい。

 そのまま盾を突き出し、シールドバッシュを見舞う。

 顔面をシールドで正面から打ち据えられた巨人の顔は陥没し、顎も何もわからなくなっている。

 それでも気に入らないのかレネゲイドは剣の柄で上から打ち付け、頭部を胴体の中にめり込ませてしまった。そのまま巨人を蹴り飛ばし、背後の二体にぶつけて姿勢を崩させる。

 俺たちから離れ飛ぶ二体の巨人を追ってレネゲイドが踏み込み、二体まとめてソニックソードで袈裟懸けに切り裂いてしまった。

 レネゲイドが姿勢を直立に戻し、周辺警戒を行うものの、敵の巨人は既に全部足元に転がっているようだ。

 「マスター、シミュレーションに誤差が発生しています。21分の予想に対し、6分で戦闘が終了してしまいました。経験値が不足しており追加の情報入力を要求します。」

 もっと戦わせろ。という事らしいが、そんなものは相手があってできることだ。

 俺の探知魔法でも近くに巨人はいない。

 「レネゲイド、短時間で戦闘が発生する可能性はない。次回からもデータの収集に励んで誤差修正を行ってくれ。今回はこれで終了だ。ありがとう。」

 「了解。帰投します。」

 言うや、ソニックソードを腰の鞘に納め、シールドのみをもって格納庫へと戻る。

 「ソウタさん、私たちは必要なんでしょうか?」

 「フィア、良い質問だ。レネゲイドに聞いてみたらいいんじゃないか?」

 「レネゲイドさん、私たちは今回の戦闘に必要だったのでしょうか?」

 正直にレネゲイドに語り掛けるフィアが何だかほほえましく、つい髪を撫でてしまう。

 「フィア様、ソウタ様、お二人が搭乗していない場合、レネゲイドは15分以上の行動ができません。マニュアル戦闘の場合はお二方がレネゲイドを動かさなければなりませんし、今回のオートパイロットでもレネゲイドへの魔力供給のために搭乗していただき、音声コマンドなどで意志の決定を支援していただく必要があります。」

 「ソウタさん、どういう意味でしょう?」

 「つまりな、俺たちをエネルギーにして長時間の戦闘ができるから乗っていないと困るってことだよ。あと、判断が必要な時には教えてね。とも言っている。」

 「・・・何となく納得できるような出来ないような気がしますね。」

 「そのうち慣れるんじゃないかな。」

 「そんな、お気楽な。」

 「マスター、お気楽にいきましょう。」

 「・・・」

 「・・・」

 こいつは・・・

いよいよのジェノサイドです。

判りにくい用語が頻出していますが、本文中で解説できない場合は活動報告などに外話とかといっしょに掲載する場合もあります。


ブクマ、誠にありがとうございます。

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