番外編 ~カタリとカタル~
本編の世界観を壊す恐れがあります。
申し訳ありませんが、まずは本編をお読みください。
本編カタリ
突然本編の語り部に抜擢された本編カタリは、大好きなサッカーの練習を泣く泣く抜けて嫌々語り部になったが、やってみたら意外と面白かったらしくすんなり承諾。
「少年サッカー? ガキの玉遊びしょっ」
終いにはこんなこと言い出す始末です。
あれほど好きだったサッカーをあっさり捨てられるカタリくんに両親は呆然。無理もない、両親がカタリくんのサッカーの為に注ぎ込んだ金額は計り知れない。
「子供には好きなことをやらせてあげたいんです」
と言う大人特有の見栄の為に、このことについには、固く口を閉ざさざるを得ない両親を尻目に、今日も元気に登校するカタリくん。
内心、腸煮えくり返る思いの両親ですが、資金繰りのことを考えると、ホットしたのも事実なのです。
本編カタル
突然本編の語り部に抜擢された本編カタルは、大好きな書物の速読を泣く泣くやめて嫌々語り部になったが、やってみたら意外と面白かったらしくすんなり承諾。
「読書? あんなの暇潰ししょっ」
終いにはこんなこと言い出す始末です。
あれほど好きだった書物をあっさり燃やせるカタルくんに両親は愕然。無理もない、まさか燃やすとは思ってないかった。両親がカタルくんの書物に注ぎ込んだ金額は計り知れなかったのだし。
「子供には好きなことをやらせてあげたいんです」
と言う大人特有の見栄の為に、このことについては固く口を閉ざさざるを得ない両親を尻目に、今日も元気に登校するカタルくんです。
内心、唇を噛みしめる思いの両親ですが、資金繰りのこと考えると、ホットしたのも事実なのです。
お付き合いいただき、ありがたく思います。