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彼女はバトルビキニスト  作者: 快徳筆心斎
1/2

おっぱいとの遭遇 【1】

まあ、例によって例の如く--途中で放棄する予定(いや、予定ではないです)ですので、期待せずに気楽にお楽しみ下さいw

明けても暮れても無意味な退屈が緩慢に繰り返すだけの味気ない毎日--戦後と言う怠惰な時代において、あらゆる世代を問わず大多数の老若男女が痛感する、ある意味では物質文明社会が最後に行き着いた普遍の真理とも言うべき完成された生活。


「あーあ--」

彼、高見良もまた、そんな無味乾燥で平均的な日常を惰性で繰り返す平凡な、ある意味では恵まれた少年だった。尤も、本人はその幸せに気付いてはいない。

「つまらない……」

人間とは、どこまでも身勝手で自己中心的で愚かで無知な生き物、と言うこれまた誰にでも当てはまる人間像を忠実に実行する姿は、要するにいつの時代にでもどこにでも居る感じの、健気なほどに普通の少年である。

「なにか面白い事ないかな?突然異世界に召喚されるとか……」

最近のスタンダードはこれのようだ。


そうやって、いつものように愚痴をこぼしながら歩いていると……

「……あ……」

空に奇妙な輝きが見える。雲もまばらな晴天の中に、薄ボンヤリとした輝きが、かすかに浮かんでいるのが良の目に映った。

「なんだろ?」

錯覚か、UFOか、などと目を凝らし、輝きを凝視する。

「隕石か何かかな?」

それは次第に大きくなってくる。否、近付いてくるように見えた。どこかへではなく、ハッキリこちらへ近付いてくるのであった。

「な、なに?」

良も流石に慌てふためいた。

「うわ、うわー!」

遂に良は駆け足で逃げ出した。光は更に近付き、グングン迫ってくる。

「なんだー、なんなんだー?!」

一頻り走った良が振り返ると--

「わー!」

光は目前まで迫ってきていた。


そして--

「ん、んー、んー--!!」

声にならないくぐもった声を詰まらせて、良はうめいていた。

”うわ、な、なんだ--息が、出来ない!”

気が付くと目の前は真っ暗、おまけに全身は上から押さえつけられ、中でも顔は完全に何かに覆われて呼吸が出来ない状態である。

硬い物ではなく、柔らかい、しっとりと質感に満ちた物体が顔を覆って視覚と呼吸を塞いでいた。

「んー、んー--」

そして、果てしなく長い(実施は殆ど時間は経っていなかったのかも知れないが)窒息責めの果てに、漸く良は呼吸困難な暗闇から開放された。


「ぷはー!」


文字通り一息ついた良の目の前には--

「な、なに?」

合点がいかないままに良は目を見開いた。揺れている。目の前で何かが揺れている。目の前で、左右に分かれた何かが、重々しく、柔らかく、そして不思議と心地よく大らかに揺れている。

「こ、これは……?」

良は何が何やら事態が把握できない。

「……これは、おっぱい……?」

目の前で勢い良く揺れる、不可思議な物体--それは人間の女性が育児の際に用いる授乳器官、乳房などと呼ばれるものだった。



「我輩の名はリディーカ--バトルビキニストだ」

PN変えてもすぐ判りますよねw

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