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3.ペンペン草
学校からの帰り道に
ペンペン草を摘み取ってみたり
甘い味のする花を摘んで吸ってみたり
きれいな色や形の
小石や貝殻さえも宝物と呼べたあの頃に
ときどき、無性に
もどりたくなる時がやってくる
大人になってから
金銭的も時間にも自由で余裕ができた
だけど、どこか窮屈でつまらない
社会や常識の形に当てはまらないといけないし
愛想笑いやお世辞をうまく使いこなしている
あの頃ペンペン草を摘み取っていた時と同じように
今は感情を摘み取りながら生きている