密着24時! 闇カフェ「チェックメイト」摘発の瞬間!
ネットが当たり前になった現代社会。
未成年を狙う犯罪が後を絶たない。
我々は近年、問題となっている闇カフェの摘発に密着!
その実態を追った!
○○県警捜査係、平山敦38歳はこう語る。
「やはり最近のトレンドと言いますか。
ネットにも流行がありまして。
ここ数年、男の娘の需要が急増しているんです」
SNSなどで簡単に稼げるバイトがあると勧誘し、未成年の少年に違法な労働を斡旋。
飲食店などで働かせるケースが増えていると言う。
平山が目を付けたのは県内の違法営業のカフェ。
すぐさま捜査員が現場へ向かう。
「○○県警捜査係だ、これより捜索、差し押さえを行う」
「え? あっ、はい」
突然のことに動揺する店員。
店内はごく普通のカフェを装っているが、接客をしているのは未成年の男の子ばかり。
平山を始め、捜査員たちは奥の部屋へと進んでいく。
「なっ、なんだこれは⁈」
奥の部屋に置かれていたのは謎のチェス盤!
何かの仕掛けのようだ!
「どうしろというんだ⁉」
「あっ、ちょっといじったら王手になりますね」
「王手じゃない! チェックメイトだ!」
「どっちでもいいじゃないですか、あっ、ほら王手」
捜査員の一人が勝手にチェスを動かしてしまった!
すると! 壁の一部がせり上がって地下へ続く階段が!
「なんだこの階段わぁ!」
「とりあえず降りてみましょう」
階段を駆け下りる捜査員たち!
いったいこの先に何が待っているというのか!
続きはCMのあと!
(ちゃらちゃら~ん♪)
「なんだこの階段わぁ!」
闇カフェの奥にあった謎の階段を駆け下りる捜査員たち!
いったいこの先に何が隠されているのか!
「うっ! これは!」
言葉に詰まる平山。
そこには大量の将棋盤と駒が!
「いっ……いったいこれは……」
「本当はチェックメイトじゃなくて、
王手って言う和風の店を開きたかったんだ」
「誰だお前は⁈」
「店長です……」
現れたメイド服姿の中年男性は力なく答える。
「かわいい男の子たちと将棋を指しながら、
お気楽カフェ経営がしたかったんです。
でも……ネットの需要に答えるには、
メイド服を着せるしかなくて……ううっ」
「そうか、お前も犠牲者だったんだな」
「うわあああああああああ!」
平山が肩に手を置くと、男は泣き崩れてしまった。
近年ではネットのやりすぎで自分自身を見失う人が多いらしい。
この男も世間の流行にチェックメイトされた犠牲者の一人なのかもしれない。
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