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第54話『呪いの勇者、想いの一閃』


 「無能だったはずなんですがね。見事にしてやられてしまいましたよ。盾の女神や異端の存在に手を貸すなど、万死に値する!」


 「あらあら、余裕がなくなってしまったのですか? 剣聖様は、以外と無能でしたのね。呆れてしまいますわ」


 アリアドネと剣聖グレイアスの睨み合いに隙を見て、反撃をどう撃って出るか、エリクシアとマリエルで打ち合わせをしていた。


 あの聖魔法の装甲は、本当に厄介だからな。何とかアリアが時間を稼いでくれている間に突破口を開かないといけないんだが全くと言っていい程、良い案が思いつかない。


 すると、エリクシアがポツリと言葉を落とす。その発言のおかげで、この状況を打開するヒントになり、攻めに転じることが出来そうだった。


 「剣自体に聖魔法をまとう事が出来れば、あの装甲を壊せるのかも……」


 「それだ! エリィお手柄だぞ! どうにかなりそうだ」


 「何をする気ですかカケルさん。変なこと考えてませんよね?」


 「なぁに、簡単なことさ。マリエル、アリアの身ぐるみを剥ぎ取って来い!」


 そんな中、必死に女神様の盾となり剣聖グレイアスの猛攻をアリアドネは耐え続けていた。その姿に女神が今にでも泣き出しそうだったけど、アリアドネは心配するなと言わんばかりの笑顔で笑いかけていた。


 勿論、アリアドネは誰よりも頑丈だとか、タフな奴では決してない。お嬢様育ちだし、怪我なんてほとんどしたことだって無かった筈なんだ。それでもアリアドネは、護りたい誰かの為に自分の体を盾とする。


 そんな姿に、さぞ盾の女神アテネは胸が痛かっただろう。苦しかっただろう。心配すんな、俺達が今からどうにかして見せるから、今だけは耐えて欲しい。


 「ボロボロではありませんか! 私なんてもう見捨て下さい! 死んでしまいますよ? どうせ、この神域は攻撃を受け過ぎています。直ぐにでも崩壊し、私は死ぬんです。早く仲間の元へ行って下さい!」


 「い……。今……。貴方を見殺しにしてしまえば……。カケル様に合わせる顔がありません。私達は誰も奪わせないし、護ると決めたら絶対に護り通すんです。私は知っているんですよ? かつて、女神様が人間に対して必死になってこの世界を護ってきたように、神でも無いカケル様は、懸命に誰かを助けているです。それなのに、こんなところで引く訳にはいかないんですよ! 今は黙って護られてろ、です! 必ず反撃しますから!」


 そろそろ、アリアドネも限界だ。今が絶好の好機だと確信した俺は、マリエルとエリクシアを担いでアリアドネの元まで最速で向かう。マリエルの成功に、全てが賭かっている。絶対に助けなきゃな。


 女神の元までやって来て、俺は聖剣グレイアスに牽制し、疲れ切ったアリアドネをマリエルとエリクシアがしっかりと保護してくれていた。反撃の狼煙をあげる為に必要なこと全て、俺が引き受けてやろうじゃねぇか。諸刃の剣を確実に脳天へ突き刺さしてやるさ。


 「マリエル、俺の諸刃の剣にアリアの修道服を巻き付けろ!」


 「はいっ! あの、……。カケルさん絶対に後ろを振り向かないで下さいね!」


 「見る訳ねぇだろ!! 早くしろ!!」


 「何ですかこれは? 茶番に付き合っている場合ではないんですがね。余程、呪いの勇者は死にたがりらしい」


 「悪い悪い、お前を殺す準備が今終わったところなんだ。覚悟しやがれ、剣聖グレイアス。貴様らのくだらねぇ思想なんざ、俺達が打ち砕いてやる!!」


 新世界の神なんぞには、貴様ら聖堂教会になんざ似合わねぇよ。この世界の神様には、この女性こそが相応しいんだから。


 散々、俺達の大切なもん踏みにじりやがったあの野郎だけは、許さねぇからよ。見守っててくれ女神様。


 ーーこの一刀に、全てを賭ける。


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