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第24話『呪いの勇者は、教会幹部と相容れない』

 

 「エリィ、アリアを頼む」


 「うん。任せて」


 怯えるアリアドネを落ち着かせる為に、エリクシアに任せて休ませることにした。こいつの実力は計り知れない。いきなり現れたってことは、戦うつもり何だろうか。用心しないといけないな。


 「そんなに身構えなくてもいいんですけどね。私は教会幹部、名をベズル。貴方のことはご存じですよ? 無能な臨界者ですからね」


 「なんだよベズル君。俺の事よく知ってるじゃねぇか。ストーカーでもしてたのか? 聖堂教会なんかよりよっぽど向いてそうだけど」


 どうやら親玉などではなく、教会幹部だったらしい。ヤバすぎるだろあれ、魔王軍幹部より強そうなんですけど。もしかして俺が呪われてるから、教会の人間の方が強く感じちゃうんですかね。


 額に汗を流しながら、一触即発の状況が続いていた。均衡を先に破ったのはベルズの方で、敵意があるんだか無いんだか分からない態度だったが、冷静に言葉を並べていた。


 「戦いに来たのではありません。私は信者達を返して頂ければそれでよいのですよ。そうすれば、今回の邪魔だては無かった事にします」


 「リッチーの村に手ェ出さねぇってなら返してやるよ」


 「それは無理な相談です。私達はリッチー共の殲滅の為に来たのですから」


 「あぁ、そうかい。どうあっても相容れない訳だ」


 どうやっても、譲らねぇってなら仕方がない。力尽くでねじ伏せてやる。覚悟しやがれ糞教会共。お前らのせいで悲しむ奴がいるんだから、それを俺は止めなきゃならないんだよ!


 「マリエル、詠唱開始!」


 「はい! スロー・ギアクル!」


 「無能の攻撃が通る訳な……」


 ーーブンッ!!


 神速をも超える一閃は、ベルズに直撃したはずだ。手答えは充分にあったのだが、ベルズを弾き飛ばす際に俺の諸刃の剣は、何かを叩き割る衝撃を感じていた。


 首狩りの王の時と同じだ。もしかして、分厚い盾でも出していたんだろうか。


 「痛い痛い。解放もしていない剣に私の最大防御壁パワー・ウォールが破壊されてしまうとは、危うく即死するところでしたよ。まさに君は、イレギュラーだ」


 蓮撃をかませるように、ポーションを飲み干し剣先をベズルに構える。今なら確実にやれそうだ。


 「ノックアウトするまで殴り飛ばしてやるよ」


 「その必要はありません。私たちは撤退するとしましょう」


 「ストーキングする割には逃げんのか?」


 「逃げる? 勘違いしないで下さいね。見逃すだけですよ。この件は、教会には黙っておきます。良いものも見せて貰いましたから」


 「ーー、くそ! 待ちやがれ変態野郎!!」


 完全に信者諸共、取り逃してしまった。見逃されたと取るべきなのか、殺し損なったのかは未だに分からないままだけど、今回で分かった事は、完全に聖堂教会が裏で暗躍してたってことだ。


 ベルズの実力も気になるところだけど、今日だけは深追いは辞めておこう。いつか、必ず戦う日が来るだろうからな。

 

 今回の妨害で、今週が初めて死体が出ない日となった。村のリッチーには、説明した方がいいんだろうか。報告したらしたで、暴動が起きそうなのが難点だ。


 早くニーナの所に戻り真相を伝えてやりたいが、どういう結末を望むんだろう。結果はどうあれ、彼女が報われる選択をしてあげたい。


 真っ暗だった夜空に太陽が差し込んで眩しくなり、一夜の抗争は一旦、お預けになってしまったようです。


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