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アラフォー親父の恋愛事情  作者: さくら散る
4/10

一 楓 その一


支店に呼び出しを食らった。

プロジェクトの進行に遅れがあるからだ。

ガミガミと文句を言われた。

『いいよな、上は文句言っているだけ。現場は机上論で物事は動かないって、現場の気持ち考えろって。大体この機械だって机上の人間が考えて現場意見なしで作ったっていいもの出来ねえって、予算も中途半端何段階かけてお金使って最初に時間かけて予算かければもっと良くて安く出来るのに会社ってどうでも良い所に無駄な金使うよな、はぁ〜』

とぶつぶつ呟いていた。

廊下を曲がった時、女性とぶつかりそうになった。

「あっすみません」

「あっ、小馬鹿くん?(小庭)」

驚いたように、旧姓で呼ぶこの女性。

一 楓 (ふたまえ かえで)

二つ年上の女性

「そう言えば、結婚相手は俺のはずだったのなぁ、なんでこうなったんだろう?」と話していた。

「小馬鹿くんが、怒って電話して来なくなったからでしょ!」

「あぁ、そうか俺があの時怒って電話しなくなったんだっけ、でもその時付き合ってた男と別れられないと言われたからだけど、普通怒らないか?あれ?俺の心が小さいからか。

よくわからん」


 

     ※※※※※


入社2年目の研修で仲良くなり色々食事したりしていた。

和久井映見に似ていると言われている

同期の子から「二股かけてるの?と言われたけど、その子三股以上かけているのにその子にだけは言われたくない」と愚痴っていた。

「今度伊勢神宮に行ってみる?」と聞いてみた。

「行く。実は四日市に今は住んでいないけど、家があるんだ。親に鍵借りてくるね」

「あぁ、ありがとう」

「伊勢神宮って皆んな内宮しか行かないけど、本当は順番があるんだって」

「そうなんだ」

「じゃ何処から行くの?」

「そうね、夫婦岩の有る神社から猿田彦神社に行って外宮、内宮の順番でどう?」

「いいけど、朝早く出ないと大変だね」

「そうだね、夫婦岩でひのでみるのはどお?」

と頬杖ついてニコッと話す楓

「いいよ。てか夜中出発確定だね」

高速を乗り継ぎ、夫婦岩まで向かっていた。

「眠かったら寝てていいよ」

「運転してもらっているのに寝たら失礼だよ」

「いやいや、別に俺そんな事気にしてないから。眠くなってきたら起こすから話し相手してくれたらいよ」

運転しながら答えていた。

「えぇ、別に横顔見てるだけでも私は良いんだけどな」

「嬉しいけど、まぁお任せするよ」

「任されました」

夫婦岩付近では、やはり渋滞。駐車場渋滞か?日の出は間に合わなかった。

「日の出間に合わなかったね。」

「でもまだ夫婦岩から太陽が上がったばかりだから日の出と変わらないし、夫婦岩から太陽が出てくるのを見たかったから大丈夫」

僕の腕に絡ませている腕を引っ張りながら、少し左斜め横に顔を向けこちらを覗き込むように、そして満面の笑顔を向けられた僕は、胸が、ドキドキして止まらなかった。

二見越玉神社でお参りをして、次は猿田彦神社へ向かった。








最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回は恋愛編になります。

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