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アラフォー親父の恋愛事情  作者: さくら散る
2/10

23年前

下川美智留。

23年前新入社員社員として、僕がいる職場に配属された。

ロングの髪型で目がクリッと可愛らしい感じの子。

喜怒哀楽が激しいと言うか表情豊かというか、そんな女の子だった。

数ヶ月経ったある日の事、その子が職場から帰るには僕の職場の前を通らなければならない。

通るたびに此方を見てる気がしているから、思わず彼女に問いかけた。

普通なら?こっち向いてなに見てるの?と聞けば良いのに、僕は「帰るたびにいちいち睨むなよ」と声をかけていた。

彼女は「睨んでなんかいませんよ。見つめてただけです」

「この女そう来たか、一瞬ドキッとしてしまったじゃないか。嘘だとわかっていても嬉しい自分がいる」

新入社員の癖にこの受け答えは罪だろう!


ある朝

髪型を変えてきた。

そうソバージュをかけてきたのだ。

ここも、御世辞にも似合うねとか言えば良かったかも知れない。

しかしぼくは、「その髪型似合わねーよ」と言ってしまった。僕の好みとしては本当に似合っていない。

暫くしてショートに髪型に変えて来た。

僕は思わず目が点になった。

「なんで髪切ったの?」

「なんか、皆んなに不評だったから切りました」

「そうなのね、テッキリ髪型が似合わないから彼氏にフラれたかと思ったよ」

「今時、フラれたからって髪を切る子いないですよ」

「そうだよね」

「まぁ、今の方が似合うよ」

「ありがとうございます」

その顔が、凄く可愛かった。

八月になり、僕は転勤で違う職場に転勤になった。

最初で最後のつもりで食事に誘ったら付き合ってくれた。

ちょこっと高めのレストランに行き、食事をしていた。

彼女は時折携帯がなり、席を外した。

3回ほど席を立っていたのだが、多分先輩とか気にしてかけきているのか?「誰から」なんて聞けるはずもなく知らん顔していた。

食事も終わる頃何気ない一言を食らった

「いつもこんな所で食事してるんですか?私はこんな高い場所じゃなく安いところで食事する方がいいな。気が気でない感じで嫌です。」

『エッ、俺一生懸命何がいいだろうとか考えて来たのにダメだし?」

余りにもその何気ない一言が僕の心を傷つけてしまった。

最初で最後のデート(食事)は終わった。

その後彼女とはあっていない。

23年後の今日を迎えるまでは。


「あぁ大馬鹿さん」

「なに」

「なんか、小説家になろうでこんな小説見たんですけど、私のことじゃないですよね」

「そんなわけないでしょう?」

「誰か大馬鹿さん小説書いてるって聞きましたよ」

「だいだいここの何気ない一言なんで覚えてないでしょう?」

「まぁ、覚えてないですね」

「だろう、じゃあ自分の事だなんて言えないじゃん」

「あぁ確かに」

『チョロイナこいつは』

「いや覚えてないだろうって聞いてくる時点で私のことじゃないですかあ〜」

「別にたいした内容ないんだからさ別にいいじゃん」

「えぇ〜、だって最初の下りだと私がなんか気があるように見えるじゃないですか?」

「お前八方美人だからしょうがないだろう?誤解されないように言葉選べよ」

「私が悪いんですかー」

「お前の勘違いされそうなセリフを吐くから悪いんだよ」

「えぇ〜」





最後まで読んで頂きありがとうございます。

恋愛になるか、どうなるかはわかりません不定期で更新します。宜しくお願いします

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