第5話 厚生労働省の資料をチェックする
厚生労働省発表の資料をチェックしていく。
予め書いておきますが、私が欲していたのは大麻が違法であり、刑法犯である理由。
大麻取締法によって海外で処方された薬すら所持が違法になっている現状。
欧米や国連WHOに提言されている非犯罪化を日本が行わない理由、懲罰的法制度を変えない理由。
特に、世界には厳罰化と非犯罪化といった真逆の方針が存在しているが日本が厳罰化といった方針を取っている理由。
なお、大麻を中心として見ていくので覚せい剤などは取り扱わない。
大麻に関する正しい知識
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/taima01/
ここに載っている資料を見ていく。
ポスター【ストップ大麻!大麻の使用は有害です!大麻の不正栽培は犯罪です!】
うーん、まぁ普通。
ご注意ください!大麻栽培でまちおこし
○大麻栽培は儲かる。
○大麻には無限の可能性がある。
○今始めないと外国の大麻関連企業に利権を奪われる。
○大麻は危ない薬物ではない。
○外国では合法だ。
というのが説明されて、”こうした説明は本当に正しいのでしょうか?”と書かれているが、
”本当であるならば、なぜ、「大麻取締法」という特別な法律まで作られて、大麻は厳しく規制されているのでしょうか?”
ちょっと話題をそらしているね。印象が良くない。
法律があるから、というのに終始している。
私が知りたいのはなんでその法律ができていて国民が損害を被るから違法になってるってところなんですが。
”大麻は、「1961年の麻薬に関する単一条約」でヘロイン等と同様の厳しい規制をかけられた麻薬です。”
うーん、それはリスケジュールされたはずで、50年前の事を言われても困るよ。
情報をアップデートしてほしい。
”大麻取扱者のみが大麻の栽培、所持、譲受・譲渡、研究のための使用が可能です。”
この制度は実際には機能していないのではないか?
前回(第4話)でアメリカに行った研究者が居たけど、この制度は効果的に機能しているのか?
"大麻から製造された医療品の施用等は、何人であっても禁止されています。”
医療品の大麻抽出物は認めてやれ。アメリカで上市されてるから。
自治体向けの資料なのでしょうがないがあまり科学的ではない。
次、大麻に関する現状 いってみよう。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/taima01/chishiki01.html
”国際条約上も大麻はヘロインと同様の最も厳しい規制がかけられています。”
アップデートが必要。
そもそも、一言に大麻といってもいろいろな成分があるので、それを書いてほしい。
”WHOは、大麻の医療用途の可能性については、科学的な根拠に基づいた報告を行っていません。”
若干の医療用の可能性が報告された。(2019年3月)
次、大麻乱用による心身への影響
特にない。
次、大麻乱用者による告白 行ってみよう。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/taima01/chishiki03.html
〜大麻によって、狂わされた人生〜
”私は、中学の頃からマジックマッシュルーム(以下「キノコ」という。)を使っていました”
これはマジで言ってるんですか?ギャグでしょうか?いきなりぶっ飛んだ人が来てしまいました。
大麻以前の問題やろ。これ。
”今は、もし大麻と出会っていなければ、もっと幸せな人生を送れたかもしれないというのに、それを自分自身で壊してきてしまったという後悔しかありません。”
いやー、問題が大麻という感じが全然しない。大麻が無くても他ので似たような結果になったでしょ。これ。
大体、適切な医療的な処置を受ければもうちょっとソフトランディングできたんじゃないの?ってことと。
やっぱり逮捕することに意味がないんじゃないか?戻ってきてるやん。
次行ってみよう。
〜大切な人を巻き込んだ後悔〜
”一緒に大麻を栽培しようと言われました。”
お、生産者が出てきた。
“違法なことをしていたので家族に相談はできませんでした。”
あーあ、非犯罪化では救われていただろう人が出てきちゃった。
”前科があることも分かったうえで、雇ってくれる”
あーあ、こういうのが更生を妨げるから非犯罪化にしたのに。
もうちょっと真面目にやってほしい。
大麻乱用以前の問題の人しか出てきてない。
一人は中3からキノコやってる少年。
もうひとりは大麻栽培者。
もうちょっとさぁ…
これは標準的なケースなの?治療的な観点も欠けてない?
刑務所入れるのは良いんだけど、戻ってきちゃわない?
うーん、厚生労働省に関しては不満かな。
読んで得られたものが乱用者のポエムだけというのはいただけない。
まず、出典が書いていないのでどのデータかわからないし、出版年がわからないのが辛い。
古いデータかそうでないかがわからないので。
また、公衆衛生的な視点が欠けているのと効果に関する記述が不足しているのも不満かな。